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津本陽.『椿と花水木 万次郎の生涯 上』.幻冬舎,2009.2.

椿と花水木―万次郎の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)椿と花水木―万次郎の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2009/02)
津本 陽

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歴史小説はにがて意識があって
なかなか読まないのですが
この本を熱心に勧めてくれた方がいて
その話があまりにも面白そうだと思ったので読んでみました。

津本陽と言えば、以前に日経新聞で連載していたときに
ちょっとよんでいたものの
なんだか難しい・・・と感じて挫折したような記憶が(苦笑)

なのに、文庫本で538ページもあるこの上巻を
予想外にさくさくと読めてしまったし、
続きも図書館に予約をかけました!



ジョン万次郎の生涯です。

ジョン万次郎と言えば、
明治初期に名前が出てくる歴史上の人物で
漂流してアメリカで生活して戻ってきた人というぐらいの知識しかないかも(^^;)




物語は土佐(現在の高知県)の海辺のまちから始まります。
万次郎は江戸時代末、1827年生まれ。
8歳で父がなくなり、
兄は知的障害者ではたらけない。
母と姉2人、妹1人と暮らしている。

9歳になり、家族の中の唯一の男でとしてヤッコとよばれる下働きに出される。
かなりきつい重労働で報酬はわずか。
旦那もその家の娘も
犬のようにさげずんで見てくるし、そういうように扱われる。

13歳になったころ
フカ(サメ)のいる海で度胸試しをしたりしていた。
米突き(米を精米する作業)を命じられ効率化するために石を混ぜたところ
かなり効率化できたものの
旦那に見つかり、怒られ、あやうく殺されそうになる。

母は、
知り合いにたのみ、万次郎の希望する漁船にのせることにした。

14歳になった万次郎はかつお漁船ではじめての漁にでる。
しかし、船が難破し無人島に流れ着く。

ようやく、通りがかったメリケ(アメリカ)の鯨漁をする船に助けられる。
助かったのは5人だけだった。

日本は鎖国状態なので、外国の船が近づくと
大砲をうってくるので日本には帰れないという。

船がハワイのハナロロ(ホノルル)に到着した時
他の4人はハワイで下船するが
一番若い万次郎は
そのまま船にのってメリケ(アメリカ)へ行くことにする。

船では、懸命にエンケリセ(イングリッシュ英語)を覚え
捕鯨船に必要な銛撃ちなども学ぶ。

船長はとても公平な考え方の人物で
万次郎を養子にしてくれ、
彼をジョン・マンとよび
アメリカのヌーベッホー(ニューベッドフォード)で
高等教育を受けさせてくれ
航海術や桶づくりの技術などさまざまな事を身につけていく。

20歳になるころ
万次郎は
アメリカ人の女性キャサリンと結婚し、
人生の目標となっていた捕鯨船の航海士として
船に乗り込む。

日本の近海により、
琉球(沖縄)に立ち寄るも
言葉がほとんど分からない。

途中、漁船に会い、陸奥の仙台の漁民らとも話すが
ほとんど何を言っているのかわからなかった。

日本へ帰国するのはあきらめて
そうこうするうちハワイに立ち寄る。

そこには、土佐から一緒に漂流した人たちがいたが、
彼らもまた、手をつくしても帰れないとのことだった。

そうして、キャサリンの待つ
ニューベッドフォード沖に帰ってきた・・・というところまでが
上巻のストーリー。


評価
面白さ  5   最初、土佐弁が難しく感じた。
        読み進めるうちになれてきて温かみを感じるようになった。
        
        とくに、アメリカ人とはなすのが英語のはずなのに
        万次郎は土佐弁のままとか
        英語も万次郎が聞いたような表記
        (アメリカが「メリケ」とか英語・イングリッシュが「エンケリセ」など)になっていて
        なれるまでは難しく感じたものの、
        読み進めるうちに
        ほんわかとした懐かしさを感じるようになった。
        
        万次郎の前向きで一生懸命な成長物語になっているところも
        読みやすくて、引き込まれていく要員かも。

お勧め度 5  

再読度  5


歴史小説はにがてと思っていたのに
面白いと思う。

前向きで一生懸命で
文字に関してはたぶん日本語もわからなかっただろう万次郎。
日本にいたころは
きっと教育は受けさせてもらってなかったわけだしね!

たぶん想像を絶するような努力があったのでしょう。

けれども、そんなことはあまり感じさせずに
さらっと書かれているのが
なんとも軽快でさっそうとしていて素敵!

万次郎が出会うキャプテンや
アメリカの友人たちも
それぞれが魅力のある人たち。

もちろんその時代のアメリカなので
人種差別などにもあうが
守ろうとしてくれる人たちがいて
そういう脇役の人たちも
とってもかっこいい!!!
  



というわけで、この本を勧めてくださった方に
感想を言わなくては♪

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2011/05/07 13:21 |   津本陽COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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