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佐藤多佳子.『聖夜』.文藝春秋,2010.12

聖夜 ― School and Music聖夜 ― School and Music
(2010/12/09)
佐藤 多佳子

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高校3年生の俺、鳴海(なるみ)はオルガン部に所属している。
家にも礼拝堂がありオルガンがある環境。
神父の父と祖母の3人で暮らしている。

母親はオルガンにはまっていて、10歳の時にドイツ人の音楽家と夢を追ってでていってしまう。

母の罪、というトラウマをかかえていて
どんな罪も許そうとする父に対しては どうしても距離を感じている。

そんな鳴海なので
学校でもなんとなく孤高の立場を保っていて
人とかかわらない事に違和感がないような感じ。


オルガン部に新しい先生がきて
文化祭での曲を選んだあたりから
少しづついろいろな事が変わってくる。


「いい子」の殻をちょっとだけ破ってみることで
クラッシックじゃない音楽を通じた友人ができ、
はじめて文化祭の発表の場を抜け出し
それから夜遊びしてみることで
祖母の本音を聞き出すことができ、
父に対して今まで思っていたことと 見方が変わっていく。


選曲したオルガン曲を主軸に
曲が弾けるようになるのに合わせて
まわりとの人間関係も変わっていき
他人に興味のなかった鳴海が
人のことを見たり考えたりするようになっていく。

そんな成長ストーリー。




この本、今年度の中学校の課題図書なんですよね。
そうでなくても、佐藤多佳子さんの作品なので
気にはなっていたので読んだかもしれないですけど。

私の感想は「中学生にはちょっと難易度高め」
・・・だと思うのですが・・・。

特に、中1ぐらいだと
こまごました高3独特の心理はわからないかも。

音楽をしている人独特の
音楽に対する達成感的なものは随所に出てきます。

クラッシック曲の重厚さや
テクニックだけでないなにか・・・というのも
文字の世界なのに聴覚的にも広がっていくような空気感があります。

華やかさはなくて、淡々としていて
ちょっと耽美的な感じがするような
そんな小説です。



評価

面白さ  人によると思う  
  これはね~、
  「音楽好き」である程度「クラッシック好き」じゃないと面白くないかも。
  教会の空気感とか、
  教会の教えみたいなものに対しても
  最低限の知識はあった方がいいかも・・。

  そういうのがわかる人には面白いだろうし、
  わからない人にはこの作品の良さを説明するのは難しいかも。

お勧め度  
  えーっと・・・・どうしよう・・・・
  吹奏楽部とかクラッシック音楽をしている人にはお勧めかな。

再読度 
  3.5
  


課題図書ってだれがどうやって決めているのでしょうかね?

中学校の課題図書。
日本人作家の小説は、
去年も音楽小説でした。(『八分音符のプレリュード』)
それなのに今年も音楽・・・。

今年度、高校の課題図書の『野川』は
ルピ付きYA図書で、中2の夏休みからスタートする中学生が主人公の物語。
でも、この『聖夜』は高3が主人公でルピなし一般書なのに中学校課題図書・・・。

佐藤多佳子さんは2年ほど前にも
高校の課題図書で『夏から夏へ』というのが入っていたし・・・。

選ぶ人が
佐藤さんファンで音楽好きなのかしらね(苦笑)  

  






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2011/05/27 11:13 |   佐藤多佳子COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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