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京極夏彦.柳田國男.『遠野物語remix』.角川学芸出版.2013.4

遠野物語remix遠野物語remix
(2013/04/18)
京極 夏彦、柳田 國男 他

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柳田國男さんの名作、『遠野物語』の現代語訳です。

京極夏彦さんが現代語に訳しています。

中の文章は
章ごとに番号がふってあるのですが
その番号は原文についていた番号なのだとか。

読んでいくと、番号はバラバラに出てきます。

京極夏彦さんが
同じような種類をまとめたり、
中には前後逆になっていたり
読みやすいような工夫がなされているようです。

たとえば、
山男・山女という大男や大女の物語をあつめてあったり
熊の話をあつめてあったり
オオカミの話を集めていたり
河童の話を集めてあったり・・・。

河童のところなんて、
遠野の河童は赤いのだそうな。

というような説明の章があって
河童が人間を孕ませたとかいう事件や
生まれた河童の子をどうしたとか
そうこうしているうちに
河童が赤い顔の記述がまたもや出てきたり・・・。



柳田國男が、
岩手県の遠野の人である佐々木くんという人に聞いた話を
記録したものが遠野物語。

どれも語りで伝えられた短いものばかり。

しかも、
どこそこの村の誰それが・・・と
かなり具体的な
物語の出所がかかれていて
記録集のような感じで
淡々と書かれているだけに
本当に赤い河童が出没しているような気がするし
峠には山男・山女がいるような気もします。


しかも、
文章が「今」聞いてきたかのような感じで書かれていて
(これは京極さんの力量が大きいのかも・・・)
今日、これから遠野へ出かけたとしても
やっぱり
これらの妖怪が
どこかすぐそのあたりに息づいているような気がします。


今の時代なら
これだけの昔語りの物語を集めることは
もう不可能でしょうから
当時、柳田國男さんが
こうして語りを集めて書物にして残してくださったことは
本当にすごいことです。

なかなか原文で読むのでは、
挫折したままだったのですが
こうして完読できたのは
やっぱり
京極さんの訳した文章が読みやすいからだと思うと、
素敵な1冊でした。



評価
面白さ  淡々としていて
     聞いた事実を並べただけのような感じです。
     ストーリーを追うような面白さはありませんが
     伝承としてこんなものが!という面白さはあります。

再読度  5
     すでに再読中です。なんだか読み返してみたくなるのよね。

お勧め度 5
     一度はこの物語を読んでおくべきだと思う。
     わかってても敷居がたかかったのよ(苦笑)
     
     といいつつ、この本は、原文で挫折したような私にも読めました。 

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2013/06/02 23:10 |   京極夏彦COMMENT(1)TRACKBACK(0)  TOP

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