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高橋宏幸.『チロヌップのきつね』.金の星社(フォア文庫),1988.8.

チロヌップのきつねチロヌップのきつね
(1988/08)
高橋 宏幸

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チロヌップのきつね (フォア文庫愛蔵版)チロヌップのきつね (フォア文庫愛蔵版)
(2004/02)
高橋 宏幸

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1冊の中に3つのストーリーが入っています。
元はすべて絵本だったらしく、文字はひらがなが多く1年生程度でも充分1人で読めそうです。

北の海に浮かぶチロヌップという島で、平和な時は島に住む人ときつねが仲良く平和にくらすものの
戦争の影がちらつく時は
きつねたちに、つらい仕打ちをする人間が現れるというストーリー。

『チロヌップの子 さくら』
松前藩(まつまえはん)という言葉が出てくることからも、江戸時代の話のようです。

平和な時に、やってきた夫婦のもとに「さくら」という子どもが生まれ
家族ときつねのチロは仲良くなる。
しかし、さくらは病気で亡くなり、
さらにラッコの密漁者が現れ、夫婦も松前藩へ報告のために島を離れる。

夫婦は、藩のごたごたで島に帰ってこれずにいた。

ある日、やってきたラッコの密漁者から
さくらのお墓を守ろうとして
チロは命を落とす。

何年ものちに戻ってきた夫婦は心温まる不思議な光景に出会う。



『チロヌップのきつね』
戦争が激しくなった年のこと、きつねの子が2匹うまれた。ぼうやぎつねとちびこぎつね。
島のおばあさんはメスのちびこぎつねを「ちびこ」と呼び、かわいがっていた。
島に兵隊がやってきて、おばあさんは島から出て行ってしまう。

ある日、家族で魚をとっていると「ダーン、ダーン」と音がして
ぼうやきつねは動かなくなってしまう。
かあさん狐も 足にけがをするものの どうにか逃げる。
でも、にげているとちゅうで
ちびこが罠にかかってしまう。

とうさんきつねとかあさんきつねがかみきろうとするものの、わなは鎖でできていてびくともしない。

人がやってくる気配に
かあさんきつねはちびこに葉っぱや草をかけて隠し、茂みに隠れる。
とうさんきつねは、わざと「ケーン」とないて人間を他へ導いていくが、戻ってこなかった。

雪が降ってきて
かあさんきつねはちびこによりそい
やがて2匹は雪に埋もれる。

何年もたってからようやく島に戻ってくることができたおばあさんは
きつねさくらの白い花がかたまって咲いているのを見つける。

それは、まるで親子の狐が寄り添っているようで
そばにはボロボロになった鎖があった。




『チロヌップのにじ』
戦争が激しくなった冬の終わり。
漁師たちと5匹のきつねの家族が友情をはぐくんでいた。
戦争がひどくなったからということで
漁師たちは島を離れ避難してしまう。
狐の家族は、ばんごや(番小屋)に漁師さんたちが帰ってくるのを待っていた。

夏になり、戦争がおわったある日、
漁師小屋に人間の気配がするので行ってみる。
しかし、それは、狐の毛皮を狙う人間だった。

そして、狐の家族は3本足になってしまった母親きつねとメスの「あかこ」と漁師が名づけた2匹だけになってしまう。

そのうち、母狐は、あかこに1人立ちするように促す。

そうしてだいぶたったある時、
母狐はおなかが大きくなったあかことあかこの夫を遠くからみつける。
しかし、その時、またもや毛皮を狙う人間があかこたちを狙っているのもみつけてしまう。
母狐は、人間にとびかかろうとし、人間は鉄砲を「ダンダンダン」と撃つ。
その音に反応して雪崩が起き、
人間たちと母狐をのみこんでしまう。

あかこは雪崩の中に懐かしい母がいるのをみた。

漁師たちは20年30年と戻ってこなかった。
ある日漁師たちがチロヌップの沖を通った時、虹がかかった。
にじは狐たちが漁師たちをよんでいる・・・

最後はなんだか切ない感じがしました。






さて、一応、3年生の夏休みの戦争関連おすすめ本だったので
読んでみたのですが
そんなに戦争を前面に押し出しているわけではないのに
なんだか切ない感じです。
平和な時ならきつねと人間も友情がはぐくめるのに
戦争のかげがあると・・・・
という話。

評価  
面白さ・・・というか、切なさ 4.9
再読度  4 たぶん、また機会があれば読むと思う。
お勧め度  4.5

ひらがなが多い・・というのさえガマンできれば
大人が読んでも切なくて、心に響くストーリーだと思う。

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2009/09/27 21:06 |   高橋宏幸COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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