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那須田淳.『星空ロック』.あすなろ書房,2013.12

星空ロック星空ロック
(2013/11/27)
那須田 淳

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読みやすかったので1日で読了。

中2の少年、レオ。
ヨーロッパに単身赴任している父のところへ
夏休みに母と二人で旅行・・・の予定が
夏休み前に、父が盲腸で入院したとか。

母はすぐに父の元へ行くから
レオや予定通りにベルリンまで来い・・・という。

ベルリンで落ち合うというのだ。

いつのまにやら、初めての海外旅行が
ベルリンへの一人旅になったレオ。

空港で知り合った
クラッシックピアノをひくという少年とベルリンへ向かう。


つい最近亡くなった
レオにギターを教えてくれた
親友でもあった
ケチルというあだ名のおじいさん。

もしベルリンに行くなら・・・と
彼がむかしのレコードを
彼の若いころの思い人へと
届けたいと思う。

ベルリンでの4日間の間に
いろいろな人たちと出会い
ケチルの昔の思い出も追いかけつつ
音楽を通じて
何かが生まれていく。

「レオ、おまえはおまえのロックをやれ」といっていたケチル。

ラストは
音楽っていいな!と
本気で思えます。


評価
おもしろさ 5
再読度 4
お勧め度 5



2014年中学生むけの課題図書。

今回は
難易度も低めで
小学校の高学年ぐらいから読めそう。
スピード感もあるし
レオの一人の視点からなので
わかりやすいし
なかなかいいかも。


レオは
ロックが好きといいつつも
ケチルじいさんが
パッヘルベルのカノンが好きだったりするので
ビートルズやレッドツェッペリンの音楽の他にも
クラッシックも少しだけ入ってきます。

有名なロックの懐メロのオンパレードなので
途中音楽を口ずさんだりしてしまいました(笑)


音楽って言葉の壁も超えるし
本当にいいですよね!

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2014/06/23 12:06 | 日本の作家 な行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

中條てい.『アイミタガイ』.幻冬舎ルネッサンス,2013.4

アイミタガイアイミタガイ
(2013/04/17)
中條 てい

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連作短編集。

なかよし友人のおすすめ。

作家さんは、彼女のお知り合いの方だとか。
同じ県内在住の作家さん・・・という興味もあって
よんでみました。

全部で5つの物語。

最初の話『定刻の王』は、
はっきりいってあんまりおもしろくもなんともない物語。

読むのをやめようかと思ったぐらい。

たぶん、なかよし友人のおすすめじゃなかったら
絶対に読むのをやめてた・・・と思う(苦笑)

そろそろ結婚してもいいかも・・・という彼女に
結婚話をなかなか切り出せないらしい
サラリーマンの男性が主人公。

電車の中で、いつも同じ時刻になんとなく出会う・・・ただそれだけの
人間関係の人との共有時間。

ある日、いつもその紳士が降りる駅を
寝過ごして乗り過ごしてしまいそうになっていた。

悩んだ末、本を落として紳士を起こす。

紳士はあわてて電車をおり、ホームから手刀を切ってお礼する。

・・・というだけの物語・・・。


2つめの話『ハートブレイク・ライダー』

中学受験に失敗した小6の男の子のある日。

この物語はなかなか良かったです。


3つめの話『幸福の実』

ホームヘルパーとして愛護の仕事をする女性の
日常からスタート。

ある日、担当になった家の老婦人を
年配のピアニストをさがしているという人へ引き合わせたことで
物語が動いていきます。

泣けます。
切なかったり、じんと来たりします。

戦争が老婦人から奪ったものをかんじることができます。


4つ目は『夏の終わり』

事故で娘を亡くした父親。
カメラマンの娘の人生を振り返るべく、
娘あてに児童養護施設の子どもたちからの手紙が来る。

妻とともに
娘の行動を追うと・・・。

やっぱりこれも泣けます。
児童養護施設、子どもに先立たれた親の気持ち・・・などなど
考えさせられることがいっぱいです。


5つめ。『蔓草』
最後のお話。

ここで、いろいろなことがつながってきます。

1つ目のお話の主人公の彼も絡んできます。

ややこしい家庭に育った女性。
生まれてからある程度までは
両親と父方の祖父母とで同居生活をおくっていた。

ある日、父が浮気してよその女性に子どもができ
両親は離婚する。

そのため、
いままで暮らしていた祖父母の家から
引っ越さなくてはならなくなる。

祖父母の家には
夏休みの数日だけ
一人で泊まりに行くのが慣例となっている。

20代も後半のある年。

すでに祖父は亡く、祖母だけの家にいつものように行く。

すると、そわそわしている祖母は
なんと、異母弟もよんでいたらしい。

最初はぎくしゃくする二人だが
祖母の思惑や
弟の考えなどを知った時
彼女は・・・・。


とってもいいです。

これだけならオール5つけてもいい!

しかも、この物語で
いろんなことがつながるので
最初の物語も必要だったんだなぁと
思えるし・・・。



評価
面白さ 最初は2
    だんだん面白くなって読後感は 5
おすすめ度 5
    予想外に内容は濃くて、問題提起型の物語もあるし
    いろいろなことを考えさせられます。
    中高生の読書感想文にもいいかも。
再読度  5


最後まで読めば
最初の話は他のいろいろな話につながっているので
最初の話も必要だったんだとわかります。

2013/08/07 22:18 | 日本の作家 な行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

夏川草介.『神様のカルテ3』.小学館,2012.8

神様のカルテ 3神様のカルテ 3
(2012/08/08)
夏川 草介

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今回は医者どうしの話がメインです。

古狐先生亡きあと、
やってきた先輩女医さん。

医者としての姿勢や考え方や行動に
いろいろ思うことがあります。

栗原先生の奥様、
写真家のハルさんがとてもいい空気感をだしています。

ハルさんって現実感のない存在なのよね~。

彼女の存在は
なんだかいい感じに癒されます。


アパートの中の人間関係もちょっとだけ動きがあるかなぁ。


ま、いかにも「続きがあります」という終わり方です(笑)



購入したときの帯には
シリーズで最高傑作、だのなんだのかいてあったけど
2巻がやっぱり一番よかったかなぁ・・・。

ラストシーンも圧巻だったしね!



3巻はラストもふつうという感じです(^^;)


評価
面白さ  4
再読度  4
お勧め度 4


続けて読んでいて好きな人には
とってもいいかもね。

2013/05/29 00:28 | 日本の作家 な行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

夏川草介.『神様のカルテ2』.小学館,2010.10.

神様のカルテ 2神様のカルテ 2
(2010/09/28)
夏川 草介

商品詳細を見る


冬の景色の描写からスタート。
しかも、奥様のハルさんに連れられて
冬山をスノーシューをはいて歩いている。



その小旅行が終わって
日常の病院業務に舞台は移る。



病院内の患者や医者やその家族との様々な出来事の物語。




今回は、血液内科医が新たに赴任してくる。
学生時代の親友、進藤辰也・・・”医学部の良心”とまで言われていた彼は
なぜか時間外には連絡がつかないし
必要以上の仕事をさけようとしていて
看護師らからの苦情を山のように受けている。

他にも御嶽荘の新たな住人、
2浪して大学生になった屋久杉くんが
新たな登場人物。



古狐先生と奥様の千代さんが今回の物語のキーポイント。
古狐先生が病棟で倒れ、手の施しようのない病気だとわかる。


奥様とのなれ染めの話。
もう一度山に2人で登りたいという希望。

けれど、それをかなえるだけの体力はもうない。

その時にハルさんが
画期的な事を思いつく。

ぎくしゃくしていた進藤までが協力してくれて
ご夫婦に星空をプレゼントできる。



進藤の行動にも理由があった。




いろんなことが、ありすぎて、
今、また思い出して涙が・・・・。




そんなわけで
評価は
オール5

ルピなしの一般書。
主人公の口調が文語調なので、人によっては難しく感じるかも。

人間ドラマがいろいろあって、
死と直面している病院内での出来事ながら
心が温かくなるようなエピソードがいっぱいで
悲しい涙というより
気持ちのいい涙・・・・です。



2010/12/22 08:19 | 日本の作家 な行COMMENT(1)TRACKBACK(1)  TOP

『新美南吉の生涯 ごんぎつねのふるさと 改訂版』.エフエー出版,1993.4.

ごんぎつねのふるさと―新美南吉の生涯ごんぎつねのふるさと―新美南吉の生涯
(1993/04)
大石 源三

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あまりに『獣の奏者』の印象がつよすぎて
すぐに小説を読む気がしない(苦笑)
・・・そんな事情で、
今度は新美南吉を調べる必要が出てきたので
新美南吉を読んでいます。

新美南吉は
「幼年童話」と書かれた本が出回っているし、
『ごんぎつね』がすべての国語の教科書に採用されていて
小学校の4年生でみんなが習うというのに
伝記なども少ないし、宮沢賢治ほどは資料がないので、
つかみにくい感じです。

童話をかなりたくさん読んだけど
ストーリーとしては
教科書にも出てくる『ごん狐』がいちばんおもしろいかなぁ・・・。
とにかく、
おんなじ「童話」でも、宮沢賢治に比べると
かなり年齢の低い子ども・・・・まさに「幼年」をターゲットにしている気がします。

なんといっても、「おち」のようなものがなく、
たとえば、あらすじを
うちの子や姪っ子やその友達たち(小中学生)に説明してみると
「それで?」と聞かれようなところで物語が終わるのです。

読み聞かせてみても、
まだ続きを待ち望んでいるような状態で
物語が終了する・・・・。

あげく、こどもたちには
「まるで詩みたいな感じ」と言われました。



でも、まさに新美南吉の魅力ってそこなのかも。

情景的で詩的な童話。




さて、ここまでの下積み知識を持って
この本を読みだしました。




この本の作者は、愛知県半田市の新美南吉の様々な関係機関に関連していらっしゃる
新美南吉の研究をなさっている方です。

これを読んでみると、
新美南吉の作品が、郷土の自然や環境と
切っても切れないものなんだというのがわかって
その土地を訪ねてみたい気持ちにさせます。

かなり、いろいろと詳しく調べられていて
他のところで、こう書かれていたが、
それは憶測で実際は・・・というようなものもあるようです。


畳屋の次男として生まれるも、
母は、南吉4歳の時に死亡。
夫婦の長男は生後18日で死亡しており、他に兄弟はない。
このころは、かなり貧乏ぐらしだったとか。

5歳で父が再婚。
6歳で弟が生まれる。

8歳の時、実母の実家(当時、裕福な家だった)のあととりが亡くなったとのことで、
南吉が養子となり、新美家で暮らし始める。
祖母(実母の父の後妻)は、子育て経験がなく、
いろいろと努力してくれるものの
南吉が寂しさに耐えられず、実家へ戻ってくる。

小学校6年生の時の身長体重がのっていました。(p72)
132.5㎝ 26.1㎏ 胸囲58.8㎝ だったとか。
現在の子どもとは平均値が違うので一概には言えませんが、
今の子どものほぼ3学年下ぐらい。
小柄でひょろっとしていたようです。
成績は抜群で
6年間すべてが甲。体育だけが唯一乙。


13歳。当時の家計状況や畳屋の子どもであるということなどから
中学校への進学を反対されるも、
成績の優秀さなどから、学校の先生にも説得されて進学できることに。

18歳。中学校を優秀な成績で卒業。
岡崎師範学校を受験するが、身体検査で不合格。

現代では考えられないことよね(驚!)



ちなみにどんな体格だったかと言うと
中学1年生(13歳)では 137.9㎝ 29.4㎏
中学5年生(17歳)では 165.5㎝ 47.95㎏
だったそうです。

成績は卒業する時は学年2番だったらしいです。
優秀なのに進学できないなんてね・・・。

それで、母校の代用教員となります。
でもこれは、4月から8月まで。(短い!)

19歳。4月に東京外語大学英文科に入学。
「赤い鳥1月号」に『ごん狐』を投稿し入選。

20歳ごろ。
北原白秋らとも交流があったようで、詩を多く書いている。

21歳。喀血。
小説を多く書く。

22歳。幼年童話を多く書く。

23歳。東京外語大学卒業。

24歳。生活のため、小学校の代用教員となる。

25歳。中学校の英語の教員免許取得。安城高等女学校の教員となる。

26歳。お付き合いしていた女性と、結婚を考える。
しかし、この女性はほどなく亡くなる。

28歳。腎臓が悪くなり死を考えるようになる。

29歳。代表作『おぢいさんのランプ』『花の木村とぬすびとたち』など次々書く。
1942年10月。第一童話集『おぢいさんのランプ』刊行。挿絵は棟方志功。
11月。ほとんど声がでない。
12月。女学校へ最後の出校。
1943年2月10日退職。(このころ30歳)
2月12日。死を覚悟して手元の原稿を巽聖歌に送る。死後に童話集『牛をつないだ椿の木』出版される。
2月20日。巽が見舞いに来るが声が出ず筆談している。
3月22日。喉頭結核(こうとうけっかく)のため永眠。



作品一覧をみると、童話以外にも、詩や童謡などもかなりたくさん書いていたようです。
それに翻訳もしていたらしいです。


なんにせよ30歳でなんて・・・・若いですよね。


晩年の日記に
「宮沢賢治や中山ちゑ(結婚を考えていた女性)もあちらの世界にいるのだ。と思うと
あちらに行くこともそれほどいやでなく思われた」
なんてことがかかれていて、せつないです。





ところで、
他の作品もかなり読んだものの、
今の出版方法のままだと
新美南吉の良さってわからないままになる人が多いだろうと思う。

4年生になって、学校で習ってはじめて知る・・・・。

その年ごろには、
その他の作品(幼年童話)をよんでも
きっとつまらないと感じてしまうんじゃないかなぁ。

できれば、
カラフルできれいでかわいい挿絵で
未就学児をターゲットにした絵本にして売り込めばいいのに・・。

そして、
「幼いうちから本物の良い作品にふれよう・・・」みたいな
キャッチコピーをつけて
< 作者は「ごんぎつね」の新美南吉 > だということを全面に押し出して売りだせば
現代の教育熱心な若いママにうけると思うんだけどな~。

そうしてくれれば、
私も、いろいろな子どもにお勧めしやすいのにね(笑)



評価&感想
図書館でかなり探してもらった。
うちの県内の他の公共図書館もさがしてもらったけれども
これぐらいしか、伝記はなかった。
Wikiには「個人のだれかが勝手に書きこんだのだろうなぁ」というような
キャッチコピー見たいなのが書かれていて
どうも信憑性がいまひとつ(苦笑)

多少、堅くて読みにくいし
ルピなしなので子どもには向かないけれども
きちんとかかれているものなので良かった。

新美南吉記念館に行ったという友だちから
案内資料ももらいました。
それを見ると、本当に半田市の自然や環境が新美南吉に与えた影響を感じます。
そのうち、一度訪れてみたいです。

2010/11/07 18:39 | 日本の作家 な行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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