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椋鳩十、いろいろ。その3。

絵本を2冊紹介。




白い鳥 (おはなし名作絵本 13)白い鳥 (おはなし名作絵本 13)
(1972/03)
椋 鳩十

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昔話風の物語。
長者様のところで働く若い夫婦。
赤ちゃんが熱を出したのに
仕事を休むことを認めてもらえず、
おんぶして働くことを強要される。
このままでは赤ちゃんは死んでしまうかも・・・。

そこで、2人は長者のところからにげだすことにする。

みんなに相談すると
協力するから昼間に逃げだせばいいという。

稲刈りの途中にどうにか逃げ出す2人。

それから長者の息子の婚礼があった。
お嫁さんは国の殿様のおひめさま。

婚礼の儀式で
おもちのまとを射るなどして
贅沢三昧で働く人たちを思いやることのない長者さんは
結局は天罰を受けることになる。



最後はちょっとスカッとします(笑)




におい山脈 (椋鳩十・梶山俊夫ものがたりえほん 1)におい山脈 (椋鳩十・梶山俊夫ものがたりえほん 1)
(1972/01)
椋 鳩十

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これはゴミ問題を提唱したような絵本。
ゴミ山の匂いと
イタチやスカンクのおならとを
におい比べしたりします。
そのうち人間はゴミを海に捨てて行き、やがて海はすべてゴミで埋まって陸続きになる。
とかいうようなとんでもない設定のストーリー。





どちらの絵本も動物童話の作者というイメージからは
新鮮でびっくりするような物語です。

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2011/01/29 16:42 |   椋鳩十COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

椋鳩十、いろいろ。その2

「犬」以外のお話。

大造じいさんとガン (椋鳩十動物童話集)大造じいさんとガン (椋鳩十動物童話集)
(1990/11)
椋 鳩十

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これは教科書にも出てくるので有名ですよね。

渡り鳥ガンの群れのリーダー残雪の知恵と勇気。
ライバル視している大造じいさんの目から見た
ガンの残雪のカッコよさ。
それを認めてライバルと認定しているような、そんな大造じいさんもかっこいいです。




片耳の大シカ (椋鳩十動物童話集)片耳の大シカ (椋鳩十動物童話集)
(1990/11)
椋 鳩十

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これも有名です。

いくつも読んだけど、やっぱりこの話はいいです。


この物語は自然界の不思議さを体験できるような物語。
やっぱり、賢い・・・ということで
猟師仲間からライバル視されている片耳の大鹿。
山の中で追いかけているうち
嵐に遭遇。
洞穴へ逃げ込み、ぬれた服を絞ってお互いにこすりあっても
寒さが増すばかり。
と、同じ洞穴に鹿の群れや猿の群れも避難していて
お互いに体をくっつけて温まっている。
「ぼく」や猟師のおじさんたちは
その野生動物の群れの中に紛れ込み暖をとって命拾いする。
ちょっと不思議な物語。




1年生のどうわ〈2〉へびとおしっこ (椋鳩十学年別童話)1年生のどうわ〈2〉へびとおしっこ (椋鳩十学年別童話)
(1990/09)
椋 鳩十

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こういう、とっても短い童話も書いていたのだと思うと
それも面白いです。
表題作『へびとおしっこ』はへびにおしっこをかけようと苦労する話。
成功したと思ったら
なんとおねしょをしていた・・・というおち。
しかも小3だったとか。
ちなみに椋鳩十は夜尿症だったとか。




人間はすばらしい人間はすばらしい
(1988/03)
椋 鳩十

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これは、NHKの番組で子ども相手に授業をしたときの様子を原稿化したもの。
そのため、会話調でとても読みやすいです。

スカンク、アマミノクロウサギ、コウモリ、トカゲ
についての面白講義。
最後の講義は「ヒト」。
他のすべての生き物が持っているそれぞれの「ふしぎな力」にたいして
人間の「すばらしい力」についての話。

この中で、椋鳩十は
小学校の時「作文」の成績が最低評価の「丙」だったとか。
それでも物語を書く人間になったことが書かれていて
だれにでも、可能性があることを説いている。

素敵な講義です。
実際に聞いてみたかったかも・・・。

2011/01/29 15:56 |   椋鳩十COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

椋鳩十、いろいろ。その1

本音をいうと
どうしても私の中で平均点以上の点数のつけにくい作家さんと言える。
きっと私が「嫌いじゃないけど・・レベル」の動物好き(苦笑)だから
この方のように「ものすごく動物好き」というのに
気持ちがついていけないのが原因なんでしょうかね(^^;)

それでも、いろいろあって
椋鳩十を大量に読む必要が出てきたので
秋ぐらいからじわじわ読んできました。

そこから印象に残ったものをまとめて紹介。


椋鳩十まるごと愛犬物語 (フォア文庫)椋鳩十まるごと愛犬物語 (フォア文庫)
(1997/07)
椋 鳩十

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今回あれこれ読んだ中でこの本が一番好きかも。
この本って、理論社・・・。
もしかするともう手に入らないのかもしれません。

『愛犬カヤ』は、中学生の男の子が飼い主の物語。
実は別の資料(『現代日本文学全集22 椋鳩十名作集』.偕成社,1964.4.)で、
椋鳩十の愛犬としてカヤの写真をみました。
戦時中に発表されたというこの作品。
勇ましいところがあるものの、なんだか切なさもあります。

他にも実際に飼っていた犬をモデルにしているのだろうな・・・というもののようです。

この本では、後書を椋鳩十の長男さんが書いています。
後書の中で、犬は2匹しか飼ったことがなく、どちらも「マヤ」という名だったとか。

はじめのマヤは 次男が病気の犬を拾ってきたのがきっかけで
この本掲載の『弱い犬』のモデル。

『弱い犬』では 花子という少女が飼い主としてでてきます。
しかも小学生ぐらいの女の子という感覚。
実際は高校生だった次男が、花子のモデルだそうです。

2番目のマヤは、この本掲載の『熊野犬』だそうです。
この物語での「私」は作者自身がモデル。

この物語は、のちにもっと書きこまれて
『マヤの一生』という物語になっています。
マヤの一生 (子ども図書館)マヤの一生 (子ども図書館)
(1970/10/31)
椋 鳩十

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熊野犬のかしこい犬マヤ。
家族と過ごした幸せな成長記録が前半部分に書かれています。
ところが戦争が激しくなり、食料も不足するようになってきました。
犬を飼うのは贅沢だと言われ、連れてくるように言われます。
連れて行くと殺されてしまいます。
そこで「私」は警察署長あてに嘆願書を書きます。
マヤはお国のために戦地に向かう青少年のために書く物語の研究材料だから
このまま飼うことをゆるしてほしい・・・と。
最終的にはマヤは連れて行かざるを得なくなります。

先ほどの本の後書でも
椋鳩十の長男の方が、このマヤ以降、うちでは犬を飼わなくなった・・・と書かれています。

2011/01/29 14:55 |   椋鳩十COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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