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上橋菜穂子.『獣の奏者 Ⅳ 完結編』.講談社,2009.8.

獣の奏者 (4)完結編獣の奏者 (4)完結編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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泣きました。
涙なしでは読めないシーンがあちこちに・・・・。

この巻についてはあらすじは書かないでおきます。

今、とにかく読み終えて
放心状態です。




こうして読んでみると
前半の2巻で、やっぱり1つの話になっていて
後半の2巻は、その後の物語・・ではあるけれども
こちらはこちらで独立した物語でもあるのですね。




ラストは
エリンが本当に望んでいたとおりになったといえるでしょう。



それに対しての痛みや犠牲が伴ったとしても・・・・です。




子育てに関しても
エリンやイアルの姿勢には
考えさせられるものが多くあります。

本当にこれって児童書ジャンル?!(苦笑)




登場人物の一人一人が
それぞれ何を思い,
考え
そのために努力していること・・・
1人の力には限界があって
人というのは、どう未来をつくって行くのか・・・・。


野生の生き物を人の手で飼うことの問題、
命とは・・・・。


考えさせられるようなテーマがいっぱいあります。



やっぱり、もう一度・・・どころか
何度でも繰り返し読んでしまいそうなので
購入だわね(笑)




評価

5より上は付けない主義だけど
上をつけたいぐらい(笑)

なんだかんだと言っても
やっぱり私の一番好きな作家の好きなシリーズだけのことはありました。

まだ、返却日までに少しあるから、
もう一度読みます。


今、図書館の予約数がすごいので
とりあえず、「外伝」の巻から購入だね!




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2010/10/31 19:39 |   上橋菜穂子COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

上橋菜穂子.『獣の奏者 Ⅲ 探求編』.講談社,2009.8.

獣の奏者 (3)探求編獣の奏者 (3)探求編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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ストーリー

2巻も最後、「降臨の野(タハイ・アゼ)」で起きたできごとから11年後という設定。

エリンはたぶん31歳。

「堅き楯(セ・ザン)」だったイアルと結婚して
ジェジという8歳の息子がいる。

ちなみにイアルは43歳らしいです。
現在は指物師としてタンスなどの家具をつくる仕事をしているようです。

その当時、真王(ヨジェ)になりたてだった少女セイミヤは、
降臨の野(タハイ・アゼ)で亡くなった大公(アルハン)の後を継いだシュナンと結婚して
2人の子どもを持ち、さらにもう一人、ご懐妊中。

エリンは、真王が約束を守って、リランを武器として使わずにいてくれるので
教導師としてリランやエクやその子どものアルたちの世話を続けている。

真王と大公は
ときどき野生の王獣を保護場に送ってくるので
アルをはじめとしたリランの子どもにも発情を促し、増やそうと考えているようでもあるが
なぜかリランの子どもたちは発情期を迎えない。


ある日、かなり急に
闘蛇の牙が全滅した村があるので
原因を調べてほしいといわれ
生まれ故郷のすぐ近くの村へ連れて行かれる。

護衛についてきた初老のヨハルという人は
闘蛇衆のはじまりの村の領主で
エリンに闘蛇に関する歴史を教えてくれる。

そのうち、いろいろな事が明るみにでてきて、
ラーザという外国が、真王国を攻める武器として
エリンを捕まえようとしていることが明るみに出てくる。

エリンは保護のため、宮殿に送られる。
大公からは王獣の軍をつくるよう言われるが
真王はエリンの気持ちを思いやり、王宮から逃がしてくれる。

一方、留守を預かるイアルとジェシにも
外国からの魔の手が伸び、彼らを捕獲しようとして襲ってくる。
イアルは上手く難を切り抜け、
王宮からの迎えも安全かどうかわからないためにうまく巻いて、
エリンの足取りを追う。

増水した川で流されて死にかけているエリンを
ギリギリのところで助け、
話し合って、王宮の保護下にはいる。

エリンは王獣の軍をつくることを受け入れ、
イアルは真王と大公の部下の懸け橋となるべく闘蛇乗りになることを決意し
それぞれの道を歩みだす。





あらすじ・・・といっても、
これでもかなり削ったのですが
今はもう
どこがどう大事なのかわからないぐらい、
いろいろな事がでてきて
複雑にからみあっています。


エリンは、
この重荷からいずれ解放されて
家族3人で平穏に暮らせることを望んでいる。

王獣の使い手は自分1人とし
操る技を確立できたら、真王セイミヤに教えるから
他の人には引き継がせないように約束を取り付けたりしている。

何も知らなかったジェシ。
両親の過去を聞かされ
敵のコマにされないよう「守られている」といえば聞こえがいいけれど
実際には「自由を制限されている」状態になって行く。

エリンもイアルも政治的なしがらみから
自由になれる道を探して
もがいているという感じかな。



評価
オール5

きっと何度でも読みたくなるでしょうね。
気になることだらけだし。
それなら、はじめから図書館で借りるのじゃなくて
買えばよかったのよね(苦笑)



2010/10/31 09:02 |   上橋菜穂子COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

上橋菜穂子.『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』.講談社,2006.11.

獣の奏者 II 王獣編獣の奏者 II 王獣編
(2006/11/21)
上橋 菜穂子

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ストーリー

リランの世話をしている14歳のエリン。
竪琴で野生の王獣の鳴き声を再現すれば、なだめたりできるかも・・・と思いつき
自分の部屋にもぐりこむところからスタート。
リランの成長を中心に物語は進み、
6年たって < 卒舎ノ試し >で主席をとったエリンは
保護場に残って教導師への道を歩み始める。

真王(ヨジェ)が異例の王獣見学に来た帰り、闘蛇の群れを率いた何者かに襲われる。

リランを使って真王を助けたエリンは
いやおうもなく、リランを武器として使わざるをえない道を取らされる。

この国の裏歴史などが徐々に明らかにされる中
エリンとリランは
必要なコマとして
政治の舞台に強引に引き上げられる。 





あらすじとしては、こんな感じなのですが
登場人物がかなり多くて
しかもそれぞれの思惑もいろいろだし
複雑に絡み合っていて・・・
なのに、読みだすとやめられなくて、寝不足は覚悟しないとだめかも(苦笑)





1巻の闘蛇編の本と
表紙の王獣の影がつながっている装丁。
このデザイン、何度見ても好きです。



以前に読んだときは
全2巻だと思って読んでいました。
そのため、この巻を読むとき、
あまり細かいことを気にせず、読んでしまっていたんだと
改めて反省。

つい先を知りたくなるような物語の展開にひっぱられて、
しかも
「えっ、これでおわり?」と感じたことを思い出しました。




リランの成長過程は
生き物を育てる事が好きな人なら
引き込まれずにはいられないでしょうね。

初めて空を飛ぶシーン。

偶然から野生の王獣エクが保護され
リランの伴侶となり、妊娠し
アルという子どもの王獣ができるところ。

ラストシーンで
リランがエリンを咥えて飛ぶとき
きっとリランが泣いているんじゃないかと感じたこと。

など。







今回は続きがある、と思いつつ読んだので
真王(ヨジェ)の護衛士「堅き楯(セ・ザン)」のイアルとの出会いや関係、
大公(アルハン)の長男シュナンの考え方、
というような、他のエピソードも気になることがいっぱいです。



イアルとの出来事、前は完全にスルーしていました(苦笑)

エリンもイアルも
運命に翻弄され、孤独を抱えていて、
政治にも否応なしに巻き込まれていて、
しかも、誠実で真剣に生きている人たち。

だからこそ、お互い、
安心できて絶対の信頼をおけると感じ
他の人には言わなかったことを話したり
助けたいと感じたり・・・
しているのでしょうね。

恋愛感情だという自覚はどちらにも
まだないのだけれど
絶対的に信頼できる相手であり、頼りになる存在として
お互いを認識しています。




シュナンは
国を広い視野で眺め、それまでの慣例にとらわれない考えを持ち
しかも
真王の孫セイミヤに惹かれている・・・そんな青年なんですね。
セイミヤもシュナンの人柄に惹かれているのでしょう・・・。

はっきり書かれていないために、
前に読んだときは
なんとなく政治的意図しか気づかずにスルーしていました(^_^;)




最後に
裏切り者が誰なのか
それらの誰と誰がつながっているのか
一気にふきだしてきます。




やっぱり何回読んでも素敵。

評価
もちろんオール5。




つぎはいよいよ新刊~!!!
楽しみ~♪



そういえば、この巻では
エリンもイアルもけがをたくさん負っています。
ちょっとかわいそうかもね(苦笑)

2010/10/30 08:41 |   上橋菜穂子COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

上橋菜穂子.『獣の奏者 Ⅰ闘蛇編』.講談社,2006.11.

獣の奏者 I 闘蛇編獣の奏者 I 闘蛇編
(2006/11/21)
上橋 菜穂子

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Ⅲ、Ⅳを予約して届いたものの、
もうすっかりうろ覚えになってしまっています。
登場人物の名前や、人物の関係がきちんと覚えていない・・・。

やっぱりなんでも記録しておかないとだめですね(苦笑)

とりあえず、Ⅰから読みなおし。




闘蛇(とうだ)という水の中を泳ぐ
かなり大きな架空の生き物を戦闘用に育てている村の少女エリン。
母は「獣の医術師」で、闘蛇を専門に見ている。
「霧の民(アーリョ)」という緑の目をした人種。
大公(アルハン)領で闘蛇衆といわれる人と結婚してエリンを産み育てている。

父はすでに亡く、二人で暮らしている。

ある日、牙とよばれる戦闘用の闘蛇が全滅してしまう。

エリンの母に罪があるとして、処刑されることになる。

処刑の日、母を助けようと、闘蛇の群れに放り込まれた母に近づいたエリン。
母は禁忌を犯すといいつつ、口笛を吹いて闘蛇をあやつり、エリンを運ばせて助ける。

流れ着いたところは真王(ヨジェ)領といわれる土地の森の中で、
ジョウンという蜂飼いに助けられる。

ジョウンは元は有名な学校の教導師長をしていた人で
エリンの興味を示すことを何でも教えてくれた。

そうして、エリンは、
蜂のこと、竪琴の作り方や演奏、など様々な事を覚える。

2年の間に山で王獣(おうじゅう)という獣を見る機会があり
観察する。


14歳の夏がすぎた時、ジョウンの息子がやってきて、
ジョウンに街に戻って(名誉が回復されたから)元の仕事に戻るように
説得にくる。

50代になっているジョウンは、蜂飼いを続ける体力にも不安があったことから
家族のもとに帰る決心をする。

エリンは、希望を聞いてもらい、
獣の医術師を目指す子どもの行く、王獣を世話する学校に入ることになる。

そこで、リランという傷ついた幼獣の世話をすることになる。




メインストーリーはこんな風ですが、
サブストーリーとして、
堅き楯(セ・ザン)という真王の護衛艦、イアル事、
大公の跡継ぎの息子シュナンと弟のヌガン、
真王ハルミヤと孫で跡取りのセイミヤとハルミヤの甥ダミヤ、
というような人たちのストーリーが展開している。


学校内でも、
教導師長でジョウンの友達の女性、エサル、
親友で学校中でただ二人の女の子ユーヤン、
リランのはじめの世話係、トムラ、
などなど
たくさんの人が出てくる。



ただ生き物が好きで、リランを助けたい一心で頑張っているだけなのに
王獣と関わることで政治的なもの
民族間の問題などに巻き込まれていく。




評価
オール5

初めて読んだときは
展開の早さや、背景の設定の凝り具合に
架空の出来事とは思えないほどでした。
政治的なこととかもでてくるしね・・・・。

というわけで
Ⅲ、Ⅳの返却期限前に、そこまで読めるかしら・・・。





2010/10/26 23:06 |   上橋菜穂子COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『本をもっと楽しむ本 読みたい本を見つける図鑑 4 古典』.学研,2010.2.

本をもっと楽しむ本 3―読みたい本を見つける図鑑本をもっと楽しむ本 3―読みたい本を見つける図鑑
(2010/02)
不明

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このシリーズの「1 主人公(名作)」をみて
あまりに面白い本があるなと思い、予約してみる。

やっぱり、秋は古典でしょう(勝手な意見!)

実は、
最近、京都に行ってきたところなので
気分は古典~と盛り上がっています。

でも、古典って、いったい何を読もう・・・。

ちなみに、うちの子たちの中学校では1年で竹取物語、2年で枕草子、3年で平家物語をかじるらしい。

とりあえず、
「このシリーズが一番、言葉使いも現代的で、わかりやすいし、読みやすい」
という風に推薦してくださった方がいたので読んでみたのが、これ。
大型版これなら読めるやさしい古典 竹取物語 (これなら読めるやさしい古典 大型版)大型版これなら読めるやさしい古典 竹取物語 (これなら読めるやさしい古典 大型版)
(2007/01)
長尾 剛若菜 等

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読んだ後、古典おたくの彼女と話してみると
竹取物語に対して、
ものすごーくたくさん意見があることがわかったし、
ホントに面白かったし、勧めてもらってよかった。

彼女の解釈はかなり個性的だと思うけれども
面白いです。

かぐやひめは月の世界を追放された悪女とか。
ひろったおじいさんたちは、彼女の世話をするために、
貧乏だったのに、その後、竹を切るたび小判などが出てきて金持ちになり、
生活には困らないし、かぐやひめにも貴族なみの生活をさせてやれる。

求婚者を死に追いやるようなひどい試練を言い渡すあたり
全然反省していない悪女のままだとか。

でも、帝とは恋に落ち、誠実な態度になり、改心したということで、
ようやく月に帰れる。

とかいう解釈。



はあ、なるほど、そういう見方もあるのね~と
面白かったです。

竹取物語は、
SFっぽいところもあれば、ミステリー調だったり、ギャグっぽかったり、冒険ファンタジーっぽかったり・・・となんでもありの物語だったので、ちょっとびっくり。

しかも、月に帰って、「おしまい」じゃないのね~。



これが中1ではじめて習う古典。
どこまで学校で教えるのか知らないけれど、
全編読めば(私の場合、現代語訳だけど!)面白さがよくわかります。


ちなみに、さっきの彼女は、
古文初心者の私に
学校で習う順番に読むのを勧めてくれたものの、
『枕草子』は原文が一番という意見らしいです。
「いとをかし」とまったく同じニュアンスの現代語がないし、
「音や韻(いん)」の良さも消えるからという理由。
私には敷居がちょっと高すぎるので・・・。(^^;)





で、
ここで、最初の本にもどります。

とにかく、次は何を読んでみようか悩んで
この本を(苦笑)






平安時代の身分制度や
結婚のスタイル、
仕事や占いや陰陽道など
とりあえず、古典の簡単基礎ガイドがのっていました。

「1の主人公(名作)」は
見開きで1冊づつの本の紹介のようになっていたので
ちょっと思っていたのとは違ったけれども
最後の方に、お勧めの古典が
年表と一緒に
一言コメントつきで紹介されていたので
ま、いっかな(笑)




古典って、長い時間残ってきただけあって面白いのね~。

海外名作が新訳ででたりすると
古臭さが取れて急に面白くなったりするけれど、
古典もおんなじようなかんじですね!

だれか、魅力的な 現代語訳の本を紹介してくれないかしらね~。

2010/10/24 18:39 | 未分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

ジュード・ワトソン.『サーティーナイン・クルーズ 6 遠い記憶』.メディアファクトリー,2010.6.

サーティーナイン・クルーズ 6 遠い記憶サーティーナイン・クルーズ 6 遠い記憶
(2010/06/16)
ジュード ワトソン

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6巻の舞台はオーストラリア。
いきなりエイミーが1人で行動しているところからスタート。

なんで一人?
とか、思っているうちに、ダン、ネリーと合流する。

5巻のロシアで次はオーストラリアっていうヒントなんてあったっけ?
とか思いつつ読み進めていくと、
ヒントが途切れたので、両親が最後に訪れた地であろう、オーストラリアに行ってみた・・・というだけらしい。
手がかりがないので、親戚のおじさんを訪ねることにしている。



この巻の作者はジュード・ワトソン。
4巻、エジプト編の作者でもある。
エジプトでは祖母グレースにゆかりのある人がでてきて、
エイミーとダンに親身になってくれたけど、
今回も
シェプおじさんがとことん助けてくれる。
ネリー以外で初めて信頼できる大人だ。

この作者は、正直で誠実で正義感ある行動をとっていれば
かならずいい形で返ってくる・・・その行動に引きずられて良い行動をする大人が出てくる・・・・
という考え方なのかしらね~。



ライバルであるはずの
アリステアおじさんとか、狙ってきていたはずのロシアのスパイ、イリーナまでが
この巻ではなんとなく二人によくしてくれる。

ただし、ただの子守りであるはずのネリーが
飛行機の操縦ができたり、毒グモに冷静に対処していたりと
なんだか用意されている人材の様な気がしてくる。
そこで、メールを盗み見ると
「クラッシュガール」という謎の人物からのメールがあり。しかも暗号がかかっていて読めない。


サブタイトルの「遠い記憶」だが、
エイミーの両親が火事で亡くなった日の記憶の事。

その中に、両親を殺したかもしれない重大なキーが隠れているという。

どうやら、その日に居た人物は、一番怪しいイザベル・カプラ、
イリーナ、アリステアもいたらしい。



手がかりの方は、
イザベルがはがしていった写真の人物を追ううち、
鉱山に行きつく。
そこからジャカルタに行き、
火山の見学に行き・・・・。

最後は火事にあい、イリーナにギリギリのことろで助けられる。



評価
やっぱり、面白いわよね~。
というわけで、オール5



2010/10/24 17:37 | 複数作家執筆COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

宮沢賢治.『グスコーブドリの伝記』.くもん出版,1993.7.

宮沢賢治絵童話集⑩ 監修/天沢退二郎・萩原昌好 絵/スズキコージ 棟方志功

グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)
(1993/07)
宮沢 賢治

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『グスコーブドリの伝記』は、賢治が37歳で亡くなる半年ほど前に発表された作品。
その際、棟方志功が挿絵を担当したそうだ。

でも、棟方志功は、後日、「覚えがない」と言っているそうな。
イラストは昔の印刷技術での挿絵しか残っていないようで、あまり状態のよいようなものではないけど、
イーハトーブの文字も見られるので
そのつもりでなく、版画をつくったわけではないはずです(苦笑)

ところで、この絵本は
本文中ではスズキコージが挿絵を描いているのだが
はじめのページに
棟方志功の版画で「雨ニモマケズ」が掲載されている。
これがすごい迫力でつよいエネルギーを放っている。
ぜひ実物を見てみたいものだなあ・・・と思う。

「「雨ニモマケズ」は、賢治自身の人生が投影された童話「グスコーブドリの伝記」の、主題歌ともいえる詩です。」

と解説に書かれているが、なるほど、そういう考え方もあるのね・・・となんとなく納得。

グスコーブドリの伝記は
この本を読む直前に、文字だけの本で読んだところだったのだけれども
スズキコージのイラスト付きで見ると
また違った力強さや強い意志を感じます。

少年ブドリは、冷夏による飢饉のため、家族がバラバラに。
生きるために様々な経験を積み、勉強し、
火山局に勤める科学者になります。

ある年、少年の時期に経験したような冷夏の予報が出ます。

ブドリは自らを犠牲にして
冷夏を抑えようとします。




この物語は、科学者が
自然と人々の幸福を守るべきという考え方がかかれた、
日本で最初の物語だといわれているそうです。

今の最新の科学技術では
疑問視されることもあるものの、考え方はすごいです。

たとえば、「空気中に炭酸ガスが増えれば気温が上がる」との理由で火山を爆発させます。

二酸化炭素が増えれば地球温暖化につながる・・というのは、現代の考え方ですよね。

今では、もしも火山が爆発すれば
火山灰が上空に長時間とどまり、太陽をさえぎって気温が下がると考えられているそうです。





もう1つ。
『オツベルと像』
これは賢治が先生をやめる2ヶ月前に雑誌に発表されたそうです。

短いながらも不思議な空気感を持っている物語。

読むたびに違う印象を持ってしまうのは私だけかしら?




とくに、最後が
「おや、(一字不明)、川へ入っちゃいけないったら。」
という終わり方が、何度読んでも、そのたびに違う印象になるのです。


しかも、この終わり方?!


不思議なお話です。







2010/10/20 22:54 |   宮沢賢治COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

谷川俊太郎.『ココロのヒカリ』.文研出版,2010.9.

ココロのヒカリ (みるみる絵本)ココロのヒカリ (みるみる絵本)
(2010/09)
谷川 俊太郎

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『もこ もこ もこ』のコンビ、
谷川俊太郎/文 と 本永定正/絵。

この絵本は文字数少なめでシンプル。
抽象的すぎて
心と光をテーマにしていることぐらいしかわからないものの
ものすごくひきつけられる。

あかりがついたような
間接照明のような光。
そんな感じのイラストがつづく絵本です。

なぜか、最後までみると、またはじめから見たくなってしまいます。

どうしてなんでしょうね?

本当に素敵なんです。


評価
オール5

イラストが印象的です。
文字のフォントや色まで凝っていて
何とも言えずにインパクトのある挿絵。

2010/10/17 23:10 | 絵本COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

シェル・シルヴァスタイン .『おおきな木』.あすなろ書房,2010.9.

おおきな木おおきな木
(2010/09/02)
シェル・シルヴァスタインShel Silverstein

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村上春樹の新訳がでたということで話題になっていたので
さっそく図書館に予約。

ついでにほんだきんいちろう訳の古いほうの絵本も予約。
おおきな木おおきな木
(1976/01)
シェル・シルヴァスタイン

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読みやすさやことばの雰囲気など
村上春樹 訳の方が好きです。


村上春樹の後書も、なかなかいいです。

この『おおきな木』は原作では『The Giving Tree』だとか。
<あたえる木>という意味よね?

で、ほんだきんいちろう訳のタイトルを尊重して、タイトルはそのままにしたそうです。

木は原作では「She」という代名詞が使われているから
言葉使いにも女性らしさを加味したそうな。

そのせいだかどうだか、
全体としてやさしい雰囲気になっています。

訳でこんなにも違うんですね。



本当にすてきな内容です。
木が少年に無償の愛情をもってなんでも与えていき
最後には・・・・・。



小学校高学年ぐらいからに
ぜひ読み聞かせたいかも・・・。



評価
内容  5 考えさせられる内容。
文字量  やや少なめ。読み聞かせにむく分量。
絵   シンプルなモノクロの絵。
    なぜかひきつけられます。。

もっておいてもいいかも・・・という一冊。

2010/10/17 23:02 | 絵本COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

香月日輪.『僕とおじいちゃんと魔法の塔③』.角川書店,2010.9.

僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫)僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫)
(2010/09/25)
香月 日輪

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ようやく、 < 香月日輪のおもしろさが発揮されてきたっ! > という感じの1冊。



ちなみに、このシリーズの発売当初には全3巻と書いてあったのに、
4巻の予告がでていたので、きっとまだまだ続くでしょうね。
うれしいです(喜)



ストーリー

2巻でやってきた、魔女のエスぺロス。
高校生ぐらいの外見に成長(?)して
龍神(たつみ)のクラス(高校1年生)に「外国からひっこしてきた」という設定で転入してくる。

これで主要キャラは
主人公の陣内龍神
   塔に小6から1人ぐらし。とはいっても、幽霊や魔女も塔の住人だけれど(苦笑)
幽霊のおじいちゃん
   見た目青年。塔をつくった人。
魔女のエスぺロス
   本来は何百歳のおばあさん。見た目人形のような可愛さの外国人美少女。
信久
   親友。小6から塔に部屋を持ち、週末だけ同居している。足に障害を持っているため、杖を手放せない。

そういや使い魔のギルバルスは
この巻では影が薄かったかも。
この巻は、メインが学校生活だからねぇ~。



あら、
ストーリーから脱線してます(^_^;)


エスぺロスが転入してきて、学校生活ではハラハラしどうしの龍神。

テストは全教科満点で学年トップ。
運動神経抜群でとってもかわいい。
というような設定で行動しているエスぺロス。

嫉妬でゆがんだ負の感情をぶつけてくる人が何人かいて、彼らが起こす事件がいろいろおきる。

2年生にもなんでもできて、外国人風の外見でかっこいいとかいう
一色雅弥(いっしきまさみ)と知り合い、
彼の持つ悩みなどを塔の住民みんなで受け止め、仲良くなる。

塔の魅力にすっかりはまる雅弥。

もうすぐ1学期もおわりなのかな?
「夏の午後」だというところで終わります。






あいかわらず、教育的な事をテーマに持ってきているはずなのに
ストンと素直に入ってくるし
香月日輪の作品って、やっぱり不思議な魅力があります。

次は、夏休みかな~。

雅弥のパパのキャラもいい感じのキャラだし、
訓練をうける信久も
どう変わってくるのか楽しみ~♪



はやく次の巻が出ないかな~。
まだ半年ほどまたなくちゃならないらしい・・・・。




評価
もちろん
オール 5 ♪



2010/10/16 10:43 |   香月日輪COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

宮沢賢治.『セロひきのゴーシュ』.岩崎書店,2005.3.

セロひきのゴーシュ (宮沢賢治のおはなし)セロひきのゴーシュ (宮沢賢治のおはなし)
(2005/03)
宮沢 賢治

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子どもの頃に読んだ印象だと、
毎晩動物がやってきて
そのためにゴーシュは延々と弾いているので
上手くなってコンサートで最後にアンコールをソロ演奏してほめられる。

だと、思ってました。


まあ、そういうお話なんだけど・・・。




大人になってから読んでわかった事。


はじめの猫にたいしては
ちょっと意地悪だし、次のかっこうのたいしてもちょっとじゃけんな扱い。
次の子だぬきには親切で、最後の野ネズミの親子にはとっても親切。

という、ゴーシュの気持ちの持ちようが変わっていったこと。


それから、音楽的にも、
猫にひいたときはかなりはちゃめちゃなんだけど、

かっこうとは音程を、
子だぬきとは リズムを、
野ネズミとは気持ちを込めて演奏することを教わる。

そんなわけで上達するわけなのね~。




大人になってからもう一度読むっていうのも
様々な発見ができて面白いです。


宮沢賢治にはまる人の気持ちがよくわかります(笑)



この作品は賢治の作品の中でも
小学校低学年でも理解しやすい内容だといわれています。
そんな理由で、子どものころに読んだっきりになっていたのでしょうね。


賢治自身もセロ(チェロ)をきちんと先生について習っていた時期があったようです。

チェロをえらぶなんて、
いまでも、かなり高級品で
だれでも習うような楽器じゃないけれど
なんだかほんわか温かい気持ちになる作品です。

2010/10/14 01:04 |   宮沢賢治COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

池上彰(監修).『世界はいっしょにまわってる ヨコ軸でつなぐ日本史と世界史』.小学館,2008.7.

世界はいっしょにまわってる―ヨコ軸でつなぐ日本史と世界史世界はいっしょにまわってる―ヨコ軸でつなぐ日本史と世界史
(2008/07)
稲田 雅子

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『そのときあの人はいくつ?何歳でも歴史はつくれる』と同じシリーズ。

見開きのページで
同じ年や時代の日本であったこと、世界であったことを比較して見れるようになっている。

見出しのように何年かが書いてあり、
何があったかを、イラスト入りで、楽しく書かれている。

文字数も少ないので、楽しく読めますよ。

たとえば、
1600年。
日本は関ヶ原の戦い。世界ではイギリスが東インド会社設立。
1955年。
広島平和記念資料館 開館。アメリカでディズニーランド開園。
1958年。
東京タワーができ「NASA」もできたとか。


他にも、へぇ~そうなのね~ということがいろいろ。


マメ知識のコーナーも読むと面白いです。


評価 
面白さ  5
お勧め度  5
わかりやすさ  5

ルピがないので中学生以上に。

2010/10/13 22:45 |   池上彰COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

五味太郎.『もういちどそのことを、』.クレヨンハウス,1993.11.

もういちどそのことを (おはなし広場)もういちどそのことを (おはなし広場)
(1993/10)
五味 太郎寺崎 誠三

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この写真で構成されている絵本が
絵本作家の五味太郎作・・・・。

あまりに不思議な気がして
思わず手にとって借りてきてしまいました。

内容も不思議な本でした。



日常、なにげなく見るもののアップの写真。

そこに白い線の落書きと、ほんの一言ずつ添えられているだけ。
その言葉というのも、
信じたいような、素敵な何かが「そこにいる」ということを訴えているだけ。

最後は「メリークリスマス」という言葉で締めくくられています。




よくよくみれば、表紙にクリスマスカードがあるのだから
意表をつかれたわけではないはずなのに
メリークリスマスという一言に
「え?!」となってしまった。
本当に不思議なきもちになる本です。



文字数からすれば
小学校低学年からだけれど
高学年以上によんでほしいかな~。



評価
面白さ   4.9
お勧め度  4.5
再読度   4.8


かなり素敵です。


2010/10/12 21:06 | 絵本COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

宮沢賢治.『雪わたり』.岩崎書店(宮沢賢治のおはなし 4),2004.12.

雪わたり (宮沢賢治のおはなし)雪わたり (宮沢賢治のおはなし)
(2004/12)
宮沢 賢治

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絵もかわいいし、
文字の大きさなんて、小学校低学年ぐらい・・・のような本です。

四朗とかん子の兄妹。
雪が凍って体が沈まなくなった日に
「かた雪かんこ、しみ雪しんこ」と歌いながら外へ出かける。
森のところで狐を呼ぶ歌をうたい、しろい狐の紺三郎(こんざぶろう)と知り合い
げんとう会の招待券をもらいます。
兄さんたちのぶんももらおうとしたら
12歳以上ははいれないとか。

げんとう会とは、
テレビや映画がなかった時代、スライドをとって、幕などに映してたのしんだものだそうです。

きつねの言っていた、月夜の雪が凍った晩に
森へ 出かけてみると
げんとう会がひらかれていました。

きつねの学校の生徒・・こどもたち・・もたくさんいました。
兄さんたちが持たせてくれた「鏡餅」のお土産にきつねたちが喜んでくれます。
いろいろあって
きつねたちはとっても喜んでおどりあがります。

キックキックトントン・・・。
なんていう、テンポのいいおどりの掛け声。

ちなみに、「キックキック」というのは、雪を踏んでキュッキュッという様子のことを
賢治オノマトペではこうなるのだそうな。
この部分については『齋藤孝のイッキによめる!小学生のための宮沢賢治』(講談社)に載っていました。
齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための宮沢賢治齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための宮沢賢治
(2007/08/02)
齋藤 孝

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そういう解説をしらないと、
雪国育ちでないからピンとこないわね(苦笑)


「ひるはカンカン日のひかり
よるはツンツン月あかり、
たとえからだをさかれても
きつねの生徒はうそいうな。」

という調子で、
ぬすまない、そねまない、
と歌います。

これにでてくるふたりは、賢治と妹のとし子だという説があるそうです。

こんな風にして遊んでいたのかもしれませんね。

賢治は潔癖ともいえるほど
うそや曲がったことが嫌いだったそうです。

きつねの学校の教訓として
いっているあたりも面白いかも。


軽快でリズムがよく
ついつい引きこまれてしまいました。


評価
読み聞かせにはちょっと長いです。
でも、寝かしつけ用の読み物としてはちょうどいいほどでした。

わかりやすさ   4.5   
お勧め度     5
読みやすさ    5


賢治の作品は抽象的すぎてわかりにくいものもあるが
これは比較的わかりやすいかな?

文字の大きさなどは小学校低学年むけだけれども、
できれば3-4年生以上にすすめたいかも。
そのぐらいになれば、物語の良さもわかるでしょうから。

2010/10/12 00:30 |   宮沢賢治COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

エリック・バトゥー.『それは ひ・み・つ』.講談社,2005.9.

それは ひ・み・つ (世界の絵本)それは ひ・み・つ (世界の絵本)
(2005/09/10)
エリック・バトゥー

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このタイトルとエリック・バトゥーだという2点に惹かれて
図書館から借りてみた。

これは、ちなみに子どもに受ける本でした。

りんごをひろった こねずみ。
埋めて隠します。

いろいろな動物に
「何を隠したの?」ときかれるのですが
そのたびに、「それは ひ・み・つ。」と答えます。
ところが、絵をよく見ていくと
こねずみ の 後ろから 「木」 が生えてきて
どんどん成長していき、最後にはリンゴの実をいっぱい落とします。

それをみて、
「ぼくのひみつが?!」とあせる こねずみ。

かなりおかしいです。

宮西達也の絵本の後に、この絵本もセットで読み聞かせてみました。

こちらは、おとなの反応は「ふーん」という感じなのに対して
子どもは、わくわくキラキラしたまなざしで食い入るように見つめていました。

評価
こども オール 5
大人  オール 3 という感じの反応です。

私は、好きかも♪

2010/10/10 01:19 | 絵本COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

宮西達也.『いちばんあいされてるのはぼく』.ポプラ者,2010.9.

いちばんあいされてるのはぼく (絵本の時間)いちばんあいされてるのはぼく (絵本の時間)
(2010/09/02)
宮西達也

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『おまえうまそうだな』のシリーズの最新作。


アンキロサウルスのたまごを発見したティラノサウルス。
食べようとしたら、たまごがかえる。
生まれてきた赤ちゃんたちにすっかりなつかれてしまい
よきパパぶりを発揮。
最後は、ちょっと悲しいおわりかた。





で、



アニメ映画化も予定されているような
こんなに売れてる人気シリーズにたいして言うのもなんなのですが・・・・。



この本の内容は、
子どもを持つ親むけの内容です。

まず、自分が一読して、
大人向けだと感じ、
その後に、
上は中学生から、下は未就園児にまで、片っぱしから読み聞かせをして感想を聞くと、
どうも、子どもにとっては
なにが言いたいのかわからない、すっきりしない終わり方に感じるらしい。

でも、その子たちの親は
みんながみんな「良かったです」とかいう。
それもお世辞じゃなく感動しているようだ。

子どもにとっては、途中経過は、クスッと笑えたりして面白いらしいものの、
後半は「?」と思うみたい。

そんな感じです。




評価
そんなわけで、
面白さ   大人  5
      子ども 2

お勧め度  大人  5
      子ども 2 絵は楽しめます。

再読度  1 かな?
      子どもにはもう読み聞かせないかもね(苦笑)
      大人にはいいかもしれないけど、
      大人だけにむかっての読み聞かせなんてないでしょうから(笑)。

2010/10/10 01:07 | 絵本COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

あんびるやすこ.『アンティークFUGA 6 永遠なる者たち』.岩崎書店,2010.7.

アンティークFUGA 6 永遠なる者たち (YA! フロンティア 27) (YA!フロンティア)アンティークFUGA 6 永遠なる者たち (YA! フロンティア 27) (YA!フロンティア)
(2010/06/29)
あんびる やすこ

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完結編です。

今回は 最初と最後にほんの少しマンガがでてきます。

まず。結論だけ言うと
主人公の風雅にとっては何もかも理想の展開になって終わります。


ストーリー
両親が閉じ込められている ラリックのリプロ(にせもの)のブローチから
両親を助け出す手立てがないまま の ところからスタート。
両親を閉じ込めた主・ルビーの精霊・レッドアイを
ジービーズというものに封印しようとして失敗した前巻。

どうすればいいかわからない状態。
しかも、両親がもどってくれば、
シャナとユイとは別れなくてはならなくなる。

複雑な心境の風雅。

そんなある日、イヤリングの片方だけを持った客から、ルビーだとかいうイヤリングを預かる。
それをもったまま、大英博物館展を3人で見に行くと
封魔の番人というレッドアイを封印できそうな、水晶のどくろの精を見つけ、
しかも、レッドアイにもあう。

ま、かなりいろいろあります。




なにもかも、すべてがハッピーエンドだし、
悪人(精霊の場合は悪霊?)は、いません。

すてきなお話でした。

できれば、
シリーズの続編も読みたいです。



評価
オール5
終わっちゃったのね。
さみしいです。

2010/10/09 22:12 |   あんびるやすこCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

夏川草介.『神様のカルテ』.小学館,2009.8.

神様のカルテ神様のカルテ
(2009/08/27)
夏川 草介

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これも、図書館に いつ予約したかわからないほど前に 予約したもの(苦笑)

しかも、今回、そういうのがいっせいに来た!
とりあえず、優先順位をつけて、せっせと読むことにします。
全部はきっと無理だろうな・・・・。
そこが、図書館利用読書の弱点ね(^^;)




さて、『神様のカルテ』。

本屋大賞何位だかの本。
表紙の装画が、<カスヤナガト>の絵。
最近、この人の絵をみると、必ず手にとってしまいます。
色づかいといい、人物の顔立ちといい、デザイン性といい、とっても惹かれるんですよね~。



ストーリー

主人公の内科医、栗原一止は、信州のたぶんちょっと田舎の病院の勤務医。
入院病棟をもち、24時間救急患者を受け入れている病院。

たぶん、その町唯一の救急病棟をもつ病院。
当直になれば、救急外来の医者にもなる。

栗原は、夏目漱石が好きだとかで、ちょっと古風な文語調で話す。
かなり淡々とした性格で、感情表現が淡白なタイプ。

忙しい病院勤務のなかでいろいろな人と接し、すごしている。
患者さん、同僚の医師、看護師、それから住まいとしているアパートの個性的な住人たち
などとの関わり。

で、素敵な奥様がいる。

新婚1年目の記念日に仕事に追われて帰れなくて
しかもプレゼントもメールさえも送れない。

ちょっとなさけない一面もあるのだけれど、
奥様は、そういうことをする人だという事をすべて受け入れてくれている。
栗原は、彼女の声を聞くだけで元気をもらうし、ほっとする。
そこが、本当に素敵な夫婦だと感じさせる。

奥様はプロのカメラマンで、撮影のために海外に行ってしまって
すれ違い生活になることもある。


病院では、亡くなる方も出てくる。

患者さんたちに対しての思いなどが、この物語の主軸。
病院内だけのつきあいでしかない
医者と患者の関係だけれども、
それだけの付き合いにも深いものがある。

そういう感じのストーリー。





ちなみに、この本の読み終わりごろは
たまたま病院の待合室で読んでいました。
人がたくさんいる場所だったにもかかわらず、思わず涙してしまい、ちょっとはずかしかったです。

その「涙」の理由も、
悲しい涙ではなくて(人が亡くなっているから物理的には「悲しい」のだろうけれども・・・)
心が温かくなるような、
じんわりとぬくもりが染みわたるような、
そういう種類の涙。

読後感はほっとするような温かい気持ちでした。



ラスト近くの、廊下の桜の絵は
ぜひ映像で見てみたいです(笑)
映画化されるんだっけ?そのシーンだけみたいかな~。




評価
面白さ  5  この主人公の感情表現の薄さに共感できる人には、おもしろいと思います。
お勧め度 4.5 大きな事件が起きたりするわけではないので、好みは分かれるでしょうね。
        しかも、主人公の文語調言葉に拒絶反応をしめす人のいるでしょうし、
        勧める相手は選ぶと思う。
再読度  5  私はかなり好きです。


続編も読んでみたいな~。予約入れておこう(笑)




2010/10/09 21:50 | 日本の作家 な行COMMENT(1)TRACKBACK(1)  TOP

メグ・キャボット.『プリンセス・ダイアリー どきどきキャンプ篇』.河出書房新社,2004.12.

プリンセス・ダイアリー どきどきキャンプ篇プリンセス・ダイアリー どきどきキャンプ篇
(2004/12/21)
メグ・キャボット代田 亜香子

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この巻は <4と1/2巻> らしいです。

ものすごく薄かったので、気楽に読めそうだと思って読みだす。



やっぱり、ガールズトーク調で、軽快で楽しかったです♪



ストーリー
春休み。
ボランティアで、「ホームレスの住宅をつくる会」に参加する。
親友のリリーもティナも、ボーイフレンドのマイケルも参加。

長距離バスにのって行き、
テントで生活しながら
トイレは簡易トイレで、シャワーはあびれなくて、ぬれタオルで体をふくような生活で5日間、家をつくる。

マイケルとラプラブモードになるのを期待していたものの
そんな風になろうとしても
あれこれ邪魔が入る。

おばあさまは、今回はなかなか親切で嬉しい申し出を最後の方でしてくれる。




評価
オール 5
やっぱり、面白いのよ~♪

 

2010/10/05 22:16 |   メグ・キャボットCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『この人を見よ!歴史を作った人びと伝 16 宮沢賢治』.ポプラ社,2009.3.

この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 16この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 16
(2009/03)
プロジェクト新・偉人伝

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宮沢賢治の伝記。

そういえば斜め読みしたことがあってもちゃんと読んだことはないかもしれない。
図書館の児童室で、なるべく出版年の新しい伝記の本で、この人のを探してもらったら、この本だそうな。


この本って上手くまとまっているし、飽きさせない工夫もあるんだけど、
ちょっと物足らなかったかな~。

大人向きの本もさがしてみようかな・・・。



さて、このシリーズの本は、はじめにマンガで、人物の一生を
わかりやすく簡潔に紹介。
そのあと肉付け的に、年代と当時の年齢を比較しつつ、様々なエピソードを紹介。


ちなみに宮沢賢治で一番好きな物語ってなんでしょうか。

私は小学生のころに『グスコーブドリの伝記』を読んで
衝撃を受けました。

しかも、それを読んだときは、物語って知らずに読んだんだし。

何年生だったかは忘れてしまったのですが、当時、伝記にはまっていて
これも、伝記だと思って読んでいました。

ラストシーンまできて、ようやく実話ではないということに気づいたんですよね(苦笑)

でも、何もかもが説得力があり、びっくりでした。




この伝記で初めて知ったのですが
『グスコーブドリの伝記』の初本版の挿絵は版画家の棟方志攻(むなかたしこう)。
そのことは、以前、棟方志攻の何かを読んだときに知ってはいたものの、
志攻自身はこの本の挿絵を描いた記憶がないとか。

なんで、記憶にないんでしょうね~。
不思議です。

棟方志功も仏教関連版画を多数残している方なので、
賢治の仏教熱との兼ね合いで知り合って引き受けたのかと思っていたのですけど・・・・。

あとは、賢治の作品は
生前はあまり認められず、
没後20年もたって日の目を見たそうだ。

弟と草野心平の尽力があってこそらしいです。

最後の方に
現在発行されている本の紹介があります。
スズキ・コージーの『注文の多い料理店』は
私も、このタイトルの絵本としては一番好きなものだけに
嬉しかったです。

なんにせよ、一途で体を壊すまで農民になりきったわけだし
理想が高すぎて、大変だったんでしょうね。
特に、お父さんは
そんな賢治を、結構甘やかしているわよね(笑)


評価
面白さ  4
再読度  4
お勧め度  4.5

ちょっと物足りなかったけど
初めて賢治の伝記を読む人なら
とってもいいかも。



2010/10/05 00:29 | 200分類COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

宗田理.『東京キャッツタウン おばけアパートの秘密』.角川つばさ文庫,2009.4.

東京キャッツタウン  おばけアパートの秘密 (角川つばさ文庫)東京キャッツタウン おばけアパートの秘密 (角川つばさ文庫)
(2009/04/15)
宗田 理

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ぼくらシリーズで中学生に絶大な人気を誇る宗田理の新シリーズ。
東京キャッツタウン。
気にはなっていたものの予約をかけるほどでもないだろう・・・とそのままに。
ようやく、図書館の棚に並んでいたので借りてみました。


ストーリー
小5の祐司と中1の姉・祥子。
両親が二人でヨーロッパに行った時
パリで母親が意識不明になったという。
心配した父が、母を帰国させ入院させたものの 意識は戻らない。

ある日、母の親戚だという人が訪ねてきて
母方の親戚ではよくあることだから・・・と言って
母の意識がもどるまで、今まで知らなかった祖父母と一緒に住まないか・・という。

そうして、猫の多い下町に引っ越す。

祐司にはすぐに友だちができ、学校でも同じクラスになる。
祥子はもともと母の母校である有名進学校の中学校に在籍しているので、学校はそのまま。

母も退院させて、寝たままになっている祖父のとなりに寝かせられた。

その日、寝る前に
木箱をそれぞれに手渡される。
中身に対してはかなり暗示めいたことを言われ、見る見ないはそれぞれに任せるという。

祥子は見ない方に気持ちが傾き
祐二は布団の中で開けてみる。

祐二の箱の中には黒猫の置物があった。
猫の背中の部分に手を突っ込むと・・・・・。

そのころ祥子は、猫にかこまれ、
しかも
町の人はそこらじゅうに寝ていて起きないし、
猫に追い込まれてにげるうち
とうとう窓から隣へ飛ぶ移り、落ちそうになる。

危機一髪、寝たままだったはずの祖父が手をつかんで助けてくれる。

そこで、この町のネタばらしとなる。

箱の中の黒猫の人形の背に手を突っ込むと
猫になれる。
それぞれ模様があってそれでお互いを識別する。
母もたぶん猫に魂を移したために、意識不明・・・魂のぬけがら状態なのだという。

そうして、
祥子も猫になる(とはいっても夜だけなのだが)ことになる。



町では
マタべえという謎の猫に、猫になる人形をとられたり・・・いろいろ困っている。
マタべえを捕まえたら次の頭領になっていいとも言われている。


そんな中でいろいろと事件が起きる。





感想
さすが、宗田理。
こんなにたくさんの子どもの登場人物がからんでくるのに
みんなしっかり個性があって しかもおもしろい。
子どもたちだけで 大人の圧力から抜け出して行動するあたりは 本当にワクワクする。

続きも読んでみたいと思わせるワクワク感でした!

もちろん、最後には様々な問題がすべて解決するので、爽快な気分で読み終わります!




評価
面白さ  5
お勧め度 5  小学校高学年でも中学生でも好きだろうなぁ・・・と思う。
再読度  4  


期待以上で良かったです。

2010/10/03 09:39 |   宗田理COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

伊藤由宇.『RANMARU』.岩崎書店,2007.10.

RANMARU (YA!フロンティア)RANMARU (YA!フロンティア)
(2007/10)
伊丹 由宇倣 学

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岩崎書店のYA!フロンティアシリーズ。
表紙もいまどきの子ども向けだし、どうかな~と思って読んでみた。


ストーリー

主人公 蘭丸(らんまる)は「爽快学園」という全寮制の男子校に通う、12歳の少年。
緑竜族という民族の長となるべく生まれたらしい。

本人は、いたって普通の男の子。

ただし、肉類は食べないし、
食べるものと言えば、玄米ご飯など健康を気づかっているような食品ばかり。

寮の同室、北風とは親友。
普通にたのしく学園生活を過ごしている。

北風は麻由子先生という女の先生にあこがれていて、それを公言している。

緑竜族の敵である黒鬼族のあととり息子・黒影(くろかげ)も
もうすぐ13歳。
その彼が転校してくる。

学園の番長たちをやっつけてしまい、傘下に入った者はぼうず頭になる。


彼らの世界では13歳が大人ということらしい。


蘭丸の個人師範、木星丸という緑竜族最強の人物が
黒鬼族の罠にかかり、とらわれる。

親友だと思っていた北風は、
突然、ぼうず頭になって黒影崇拝者の仲間入りをしてしまい、
蘭丸は裏切られた気分になる。

だが、北風には使命があって、そうしたことが、
後になってわかる。



蘭丸は木星丸を助け、黒影と対決。



最後には
麻由子先生の手助けで、どうにかなる。




感想


いまいち・・・・かな?

と、いうのも、この文字数のなかで1冊にまとめてしまっているために、
この出来事なら、心の葛藤とかありそう・・・・と思うようなところでも
淡々と出来事だけが書かれていたりする。
心情描写が、もう一歩ほしかったかも。
なんだか、あらすじを書いたものを読んでいるような
そんな感じがしました。


もし、これが1巻で、2巻以降に続くのであれば、
この巻は人物紹介巻として、まあいいんだけどねぇ・・・・。


評価
ま、そういう事情で辛口です。

面白さ  3.2
再読度  0.5
お勧め度  1


ちなみに、蘭丸は、13歳の誕生日を迎えることで成長し
目が緑になるものの
竜になるわけではないです。

ちょっと、竜になるのかな・・・なんて
期待してたけど
見た目は 普通の人間で
運動能力や気のコントロールなどは 特別なものがあるという人物でした。


そうそう、最後に別に亡くなる必要のないような人物が亡くなります。
むやみに登場人物が亡くなるのって、どうも私には受け入れがたいものがあるのよっ!
どうして、この人を殺すわけ?!?!?!(怒)

2010/10/02 17:35 | 日本の作家 あ行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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