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後藤竜二.『紅玉』.新日本出版社,2005.9.

紅玉紅玉
(2005/09)
後藤 竜二

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後藤竜二さんが亡くなったそうです。
今日、図書館に行ったら、速報のような感じの案内がでていました。

つい最近、『ひかる!』を読んだところだったし、
その本はどう考えても、今、3巻でていて、まだまだ続きそうです。
しかも、すごくエネルギーとパワーを感じる内容だったし・・・。



かなりショックで、図書館の案内を見たときにかたまってしまいました。



1年1組シリーズとか、
武田美保さんのイラストで『おかあさんげんきですか』とか
『12歳たちの伝説』シリーズとか・・が有名です。


私の好きなのは『キャプテンはつらいぜ』シリーズとかです。


もっとも好きな1冊は、これです。『紅玉』。
ブックトークなどでも、何度も紹介しています。


『紅玉』は
アップルパイなどに利用する、リンゴの古くからある品種です。




舞台は1945年秋の北海道。
主人公は、後藤竜二さんのお父さま。
りんご農家です。

戦争も終わり、ようやく平和になった初めての収穫が もうすぐ・・・という時。

炭鉱に強制労働で連れてこられていた、中国や朝鮮の人たちが食べ物を求めて
収穫間近のりんごを 集団で、略奪しにきた。

父は、中国に従軍していたとき、日本人が略奪をしていたことを知ってはいたものの
そのりんごを取られては、家族を養えない。
片言の中国語で、必死に「そのリンゴで家族を養っている。とらないでくれ。」と訴える。

リーダー格の人が、合図して、
結局全部のリンゴを置いて去って行った。

食べるものがなく、今までも虐げられてきたこともしっているので
今持っているリンゴだけは持って行ってくれ・・と言いたいが、上手く言えないまま、
全員が去って行った。

あの人たちは今どうしているかな~。と父が語り続ける・・。

というストーリー。



他にも、後藤竜二さんはリンゴに関した絵本をいくつか書かれています。





あらすじはこんなものなのですが、
絵本だけに言葉数が少なくて、厳選されているのでしょうね。
ひとつひとつの言葉や出来事が、心にしっかり残る文章です。
なので、ぜひ、実物を読まれることをお勧めします。



ご冥福をお祈りします。

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2010/07/09 22:17 | 絵本 戦争COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

チキータ・バナナ

昔、岩崎書店から出ていた「おはなし日本歴史」シリーズが断片的に小学校に入っていて、その最終巻が「世界の中の日本」でした。

出稼ぎで東京へやってきたリンゴ農家の男性を軸に、「バナナ・ボート」の歌詞に秘められた労働者の叫びを語った物語が載っていました(今じゃ「階級史観的」なんて言われて排斥されるかもしれませんが)、「紅玉」というりんごの品種をそのとき初めて知ったのです。小学校5年生くらいでしたでしょうか。

途上国の底辺労働者とそれを搾取する多国籍資本、という図式を初めて学んだのもこの本です。

某都知事など、戦後のいわゆる「三国人」の暴虐がトラウマになられているようですが、「紅玉」のお父さんのように、それが彼らに対しての加害の報復という一面が絶対にあるのだということは……たたた、司書としては政治的発言が過ぎたようです。

No:38 2010/07/10 14:13 | keep9 #- URL編集 ]

まあ、そんなころに紅玉を知ったなんて!
それも、なんだか難しそうな本で!!!

私は、高校生ぐらいの時、
アップルパイを作ろうとレシピ本でみて、初めて知ったんですよ!
その当時でも紅玉は手に入れにくいものでした。

今も、うちの近所では、街中のデパートまで行かないと手に入らないし、結構高いです(笑)

紅玉の持つ甘みと
今の一般的な市販リンゴより強い酸味・・・
この物語を象徴しているように思います。

No:39 2010/07/10 22:42 | 桜の葉 #- URL [ 編集 ]

え、後藤竜二さん、亡くなったんですか。

この間、このブログでお名前を拝見、
私の知っている人と同じ人!?と信じられぬ思いでした。(同じ人でした。)
ずっとご活躍だったんですね。児童文学界で。


私が知っているのは
『天使で大地はいっぱいだ』
だけですけど。
とても新鮮な本でした。
この本を学校で皆で囲んだ情景をはっきりおぼえています。

多分『紅玉』もそれと同じ開拓農家の土と元気を
感じさせるもの・・・なのかなぁ。

No:40 2010/07/12 07:59 | バンバン #- URL [ 編集 ]

Re: タイトルなし

7月3日、67歳だったそうです。
まだまだ、世に作品を送り出してほしかったです。
最新のストーリーは、いかにも続く・・という風だったし・・。

No:41 2010/07/12 23:36 | 桜の葉 #- URL [ 編集 ]

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