子どもの頃に読んだ印象だと、
毎晩動物がやってきて
そのためにゴーシュは延々と弾いているので
上手くなってコンサートで最後にアンコールをソロ演奏してほめられる。
だと、思ってました。
まあ、そういうお話なんだけど・・・。
大人になってから読んでわかった事。
はじめの猫にたいしては
ちょっと意地悪だし、次のかっこうのたいしてもちょっとじゃけんな扱い。
次の子だぬきには親切で、最後の野ネズミの親子にはとっても親切。
という、ゴーシュの気持ちの持ちようが変わっていったこと。
それから、音楽的にも、
猫にひいたときはかなりはちゃめちゃなんだけど、
かっこうとは音程を、
子だぬきとは リズムを、
野ネズミとは気持ちを込めて演奏することを教わる。
そんなわけで上達するわけなのね~。
大人になってからもう一度読むっていうのも
様々な発見ができて面白いです。
宮沢賢治にはまる人の気持ちがよくわかります(笑)
この作品は賢治の作品の中でも
小学校低学年でも理解しやすい内容だといわれています。
そんな理由で、子どものころに読んだっきりになっていたのでしょうね。
賢治自身もセロ(チェロ)をきちんと先生について習っていた時期があったようです。
チェロをえらぶなんて、
いまでも、かなり高級品で
だれでも習うような楽器じゃないけれど
なんだかほんわか温かい気持ちになる作品です。
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2010/10/14 01:04 |
宮沢賢治
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