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宮沢賢治.『グスコーブドリの伝記』.くもん出版,1993.7.

宮沢賢治絵童話集⑩ 監修/天沢退二郎・萩原昌好 絵/スズキコージ 棟方志功

グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)グスコーブドリの伝記 (宮沢賢治絵童話集)
(1993/07)
宮沢 賢治

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『グスコーブドリの伝記』は、賢治が37歳で亡くなる半年ほど前に発表された作品。
その際、棟方志功が挿絵を担当したそうだ。

でも、棟方志功は、後日、「覚えがない」と言っているそうな。
イラストは昔の印刷技術での挿絵しか残っていないようで、あまり状態のよいようなものではないけど、
イーハトーブの文字も見られるので
そのつもりでなく、版画をつくったわけではないはずです(苦笑)

ところで、この絵本は
本文中ではスズキコージが挿絵を描いているのだが
はじめのページに
棟方志功の版画で「雨ニモマケズ」が掲載されている。
これがすごい迫力でつよいエネルギーを放っている。
ぜひ実物を見てみたいものだなあ・・・と思う。

「「雨ニモマケズ」は、賢治自身の人生が投影された童話「グスコーブドリの伝記」の、主題歌ともいえる詩です。」

と解説に書かれているが、なるほど、そういう考え方もあるのね・・・となんとなく納得。

グスコーブドリの伝記は
この本を読む直前に、文字だけの本で読んだところだったのだけれども
スズキコージのイラスト付きで見ると
また違った力強さや強い意志を感じます。

少年ブドリは、冷夏による飢饉のため、家族がバラバラに。
生きるために様々な経験を積み、勉強し、
火山局に勤める科学者になります。

ある年、少年の時期に経験したような冷夏の予報が出ます。

ブドリは自らを犠牲にして
冷夏を抑えようとします。




この物語は、科学者が
自然と人々の幸福を守るべきという考え方がかかれた、
日本で最初の物語だといわれているそうです。

今の最新の科学技術では
疑問視されることもあるものの、考え方はすごいです。

たとえば、「空気中に炭酸ガスが増えれば気温が上がる」との理由で火山を爆発させます。

二酸化炭素が増えれば地球温暖化につながる・・というのは、現代の考え方ですよね。

今では、もしも火山が爆発すれば
火山灰が上空に長時間とどまり、太陽をさえぎって気温が下がると考えられているそうです。





もう1つ。
『オツベルと像』
これは賢治が先生をやめる2ヶ月前に雑誌に発表されたそうです。

短いながらも不思議な空気感を持っている物語。

読むたびに違う印象を持ってしまうのは私だけかしら?




とくに、最後が
「おや、(一字不明)、川へ入っちゃいけないったら。」
という終わり方が、何度読んでも、そのたびに違う印象になるのです。


しかも、この終わり方?!


不思議なお話です。







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2010/10/20 22:54 |   宮沢賢治COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

リメイク版「日本沈没」は

 結末の流れがまんま「グスコーブドリ」でしたね。「アルマゲドン」とも言いますが(笑)。

 「オツベルと象」は、CDドラマで聴いたのが最初かなぁ。象の声を遊佐未森さんがやってて涼やかでした。

No:55 2010/10/21 13:12 | keep9 #- URL編集 ]

遊佐未森さんの声

彼女の声なら幻想的なオツベルと像でしょうね。

日本沈没のリメイク版は、こういう感じなんですね(^^;)

No:56 2010/10/24 07:57 | さくらの葉っぱ #- URL [ 編集 ]

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