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あさのあつこ.『13歳のシーズン』.光文社,2010.10.

13歳のシーズン (BOOK WITH YOU)13歳のシーズン (BOOK WITH YOU)
(2010/10/20)
あさの あつこ

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中1の4月から3月までの1年間の出来事。
短編集形式で、ストーリーごとに主人公が変わります。

夏休みの社会の宿題の年表を一緒につくることで
本当の意味の仲間になっていく物語。

あさのあつこさんだけに
ちょっと地味目の登場人物たちそれぞれが
まっすぐな気持ちを持って行動していて
とってもいい感じです。

それぞれの家庭環境や背景も書かれていて
そういうのって
あさのあつこの作品のすきなところだな・・・・なんてね(笑)



藤平茉莉(ふじひらまり)
 本人は、自分のことを平凡で美人じゃないし・・・と思っている。
 まわりから見ると、色白でお人好しで優しい人。
 きっと守りたくなってしまうような「かわいい人」なんでしょう。

綾部深雪(あやべみゆき)
 見た目、大人っぽくてさばさばした感じの美人タイプ。
 そんなに主張するタイプではないんだけど、正義感は結構強い。
 
狩野真吾(かりのしんご)
 走ることが好きで箱根駅伝で走りたいという夢を持っている。
 ちょっとお調子者。

駒木千博(こまきちひろ)
 歴史好きの茉莉の幼馴染。



全員がそれなりに家庭に問題を抱えている。
茉莉の母はちょっと精神的に問題があるようだし、
真吾の親はサッカーをしてほしいらしいし、 
千博の父は自殺しようとしたかもしれないとかいう状況。

茉莉は急に真吾から告白されて喜んでいる。
その後の物語で
深雪は真吾の告白が罰ゲームだったことを知り、
真吾を叩く。
別の物語では
真吾が自殺未遂に見える千博を助けるが
それは、自殺しようとした彼の父の落し物を拾おうとしていたと知る。
茉莉は、前日、千博が父の自殺未遂を目撃する現場に居合わせる。
深雪と茉莉が親友となり、夏休みの宿題を一緒にしようというところから
最終的に4人で年表をつくることになる。

ちょっとしたいじめの様な出来事も起こり
乗り越えて成長していく1年間です。




今でもゲームで告白とかあるのかなあ・・・。
私も中1の時にやられて、あとあとかなり(本当に何年も)引きずりました。
こんな風に正面きってあやまられていたら
それほど深手を負わなかったかもしれないけどねぇ。
中1の当時、
転校してきたところで
方言をからかわれたりするのもきつかったし、
方言が理解できなかったり、
スタートの合図の言葉が違ったのでタイミングが一人ずれたりして
妙に無口になってなじめないでいました。
そんなときにゲームの告白。
その後のクラスメイトのからかいもかなりきつかったし
結局中学校の3年間ずーっとカラにこもって過ごすことになったのよ~。





進研ゼミ『中1講座』(2001/2007/2008/2009年度)に掲載されたものと
2編は書きおろしとのことです。


等身大の中学生の物語。

現役中1に読んでほしいです。


評価
面白さ  4.9
お勧め度  中学生には5 小学校の高学年には4 
再読度  3.5 ちょっとつらかったことを思い出すから(苦笑)


ルピは少なめ。
完全に中学生向けを意識したルピ。

短編形式なので朝読にもお勧めかも。
読書力は中学生であれば低めでも大丈夫。


※今の中学生男子によると
今でも普通に罰ゲームで告白というのはあるそうです。
基本は、その場で罰ゲームであることをばらして謝るか、
本気の子にゲームを利用して告白し、付き合うorふられる ということになるそうな。

この本の1話目のようなおとなしいタイプの女の子に
告白ゲームをするのはご法度なんだって。

相手が傷つくことを知っておくためにも
やっぱり読んでおいてほしいかもね(苦笑)
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2011/02/17 09:15 |   あさのあつこCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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