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モーリス・グライツマン.『フェリックスとゼルダ』.あすなろ書房,2012.7

フェリックスとゼルダフェリックスとゼルダ
(2012/07/19)
モーリス グライツマン

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2013年度の中学校の課題図書です。

文字数もそれほど多くなくて、
普通のペースで読んで、1時間程度で読めてしまいます。

1942年、ポーランドが舞台です。

主人公のフェリックスは
3年8か月もの間、両親に山の中の孤児院に預けられたまま
今は10歳の少年。

ポーランドはナチスドイツに占領されている時代。

ある日、孤児院にスーツを着た人たちがやってきて
本を燃やしている。

シスターが怒っているようだが
その人たちは何事もないかのように本を燃やしている。

実はそれはナチスが
ユダヤ人やユダヤ教に関する書物を燃やしていたのだが
フェリックスには意味が分からない。

両親を探しに行こうと決意し
孤児院を抜け出す。

ナチスがユダヤ人狩りをしている町の中へ行って
両親を探すものの
元の自宅には別人が住んでいるし
近所のユダヤ人のおじさんのおうちにも
別の人が住んでいた。

親切な人がパンと水を手に押し付けてきて
早く逃げるように言ってくれるが
フェリックスには
どうしてなのかわからない。

わからないうちに
渦中に巻き込まれていき
当時のユダヤ人が体験したであろう事を
彼も体験していくことになる。

ゼルダは
途中で出会う、両親を虐殺された幼い女の子。

ゼルダに出会うことで
辛いときに物語を作って話すということを
生きがいにしていくようにもなる。



重いテーマなのに
さらっと読めてしまう。

主人公のフェリックスは
何も知らないで
ただ、両親に会いたい・・・両親を探そう・・・
という冒険に出ただけなのに
時代の波に翻弄されることになる。

知らないで行動しているからこそ
今の時代の私たちにも読みやすいのかもしれない・・・。



評価
面白さ 
んーーー
これって、面白いという意味ではちょっと評価できないかも。

再読度  テーマによって、必要ならもう一度読む可能性あり

お勧め度 5

ユダヤ人の話っていろいろあるけど
こういう切り口のって、いいかも。
読みやすいです。



そうそう、
まるで章立てのように
「昔、ぼくは、」と
ときどき大きなフォントででてきます。

このフォントが大きい部分が
全体にリズム感をつけていて
いい感じの空気感を出しています。

しかも、たぶん、こう書かれているから
「ぼく」は「きっと生き残るんだ」と思えて
安心感をもって読めるのかも。



この作品は全部で4部作の1作目のようです。
4作目は戦後の話になるみたいです。

まだ続きの巻は翻訳されていないそうです。



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2013/04/27 18:02 | 外国の作家COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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