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中條てい.『アイミタガイ』.幻冬舎ルネッサンス,2013.4

アイミタガイアイミタガイ
(2013/04/17)
中條 てい

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連作短編集。

なかよし友人のおすすめ。

作家さんは、彼女のお知り合いの方だとか。
同じ県内在住の作家さん・・・という興味もあって
よんでみました。

全部で5つの物語。

最初の話『定刻の王』は、
はっきりいってあんまりおもしろくもなんともない物語。

読むのをやめようかと思ったぐらい。

たぶん、なかよし友人のおすすめじゃなかったら
絶対に読むのをやめてた・・・と思う(苦笑)

そろそろ結婚してもいいかも・・・という彼女に
結婚話をなかなか切り出せないらしい
サラリーマンの男性が主人公。

電車の中で、いつも同じ時刻になんとなく出会う・・・ただそれだけの
人間関係の人との共有時間。

ある日、いつもその紳士が降りる駅を
寝過ごして乗り過ごしてしまいそうになっていた。

悩んだ末、本を落として紳士を起こす。

紳士はあわてて電車をおり、ホームから手刀を切ってお礼する。

・・・というだけの物語・・・。


2つめの話『ハートブレイク・ライダー』

中学受験に失敗した小6の男の子のある日。

この物語はなかなか良かったです。


3つめの話『幸福の実』

ホームヘルパーとして愛護の仕事をする女性の
日常からスタート。

ある日、担当になった家の老婦人を
年配のピアニストをさがしているという人へ引き合わせたことで
物語が動いていきます。

泣けます。
切なかったり、じんと来たりします。

戦争が老婦人から奪ったものをかんじることができます。


4つ目は『夏の終わり』

事故で娘を亡くした父親。
カメラマンの娘の人生を振り返るべく、
娘あてに児童養護施設の子どもたちからの手紙が来る。

妻とともに
娘の行動を追うと・・・。

やっぱりこれも泣けます。
児童養護施設、子どもに先立たれた親の気持ち・・・などなど
考えさせられることがいっぱいです。


5つめ。『蔓草』
最後のお話。

ここで、いろいろなことがつながってきます。

1つ目のお話の主人公の彼も絡んできます。

ややこしい家庭に育った女性。
生まれてからある程度までは
両親と父方の祖父母とで同居生活をおくっていた。

ある日、父が浮気してよその女性に子どもができ
両親は離婚する。

そのため、
いままで暮らしていた祖父母の家から
引っ越さなくてはならなくなる。

祖父母の家には
夏休みの数日だけ
一人で泊まりに行くのが慣例となっている。

20代も後半のある年。

すでに祖父は亡く、祖母だけの家にいつものように行く。

すると、そわそわしている祖母は
なんと、異母弟もよんでいたらしい。

最初はぎくしゃくする二人だが
祖母の思惑や
弟の考えなどを知った時
彼女は・・・・。


とってもいいです。

これだけならオール5つけてもいい!

しかも、この物語で
いろんなことがつながるので
最初の物語も必要だったんだなぁと
思えるし・・・。



評価
面白さ 最初は2
    だんだん面白くなって読後感は 5
おすすめ度 5
    予想外に内容は濃くて、問題提起型の物語もあるし
    いろいろなことを考えさせられます。
    中高生の読書感想文にもいいかも。
再読度  5


最後まで読めば
最初の話は他のいろいろな話につながっているので
最初の話も必要だったんだとわかります。

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2013/08/07 22:18 | 日本の作家 な行COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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