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辻村深月.『サクラ咲く』.光文社,2012.3

サクラ咲く (BOOK WITH YOU)サクラ咲く (BOOK WITH YOU)
(2012/03/17)
辻村 深月

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短編が3つで。

『約束の場所、約束の時間』


ぜんそくの病気療養のために
未来から現代にやってきたという転校生の少年、悠。

仲良くなってしまう主人公が武宮朋彦。
陸上部の時期エースだが
あまり協調性のあるタイプではないらしい。

悠の持つ、未来のゲームを見つけてからの
秘密の共有者であり友だちになっていく。

タイムマシンがあることで、
それを使って助けてほしいと願ったりするものの、
もしも、それを使えば
悠は未来へ帰らなくてはならなくなるのだとか。

中2の彼らにとっての様々な日常の中
ある日、悠がタイムマシンを使わざるを得ない事故が起きてしまう。



この物語の
主人公、朋彦とおせっかいでしっかりものの女の子美晴は最後の物語でも
脇役としてちょっと顔出しします。



『サクラ咲く』

中1の女の子、塚原マチ。
最初の物語の朋彦たちの学校の1年生です。
最初の物語ででてくる、朋彦がリレーを走るシーンがちょっとだけ登場します。


1年生の1学期。

マチは
図書室の本の間にはさまれたメッセージをみつける。

最初は
リザ・テツナー『黒い兄弟』に挟まれているのを発見。

そのメッセージは『サクラチル』。


その後、『続あしながおじさん』でも発見。

それから、エンデの『はてしない物語』でも発見。
返事を書いて挟んでみる。


夏休みの本をかりると
その中から
『夏への扉』『ライオンと魔女(ナルニア国物語の1巻)』の2冊にメッセ時カードが。


夏休みの自由研究を一緒にすることになった仲間の男の子の名前が
貸出カードにあったので
もしかして・・・と思う。

それから、自由研究をしたり
不登校の女の子、紙音の家にみんなで行ってみたりいろいろなことがおる。

ナルニア国シリーズの2巻目『カスピアン王子のつのぶえ』に返事を書いてみると
3巻目『朝びらき丸 東の海へ』に返事がはさまれて戻ってくる。



カードの主がわからないまま
文化祭の時期になり合唱としたりして
3学期になる。

とうとう、自由研究仲間に打ち明けて・・・。

メッセージカードの主とは・・・。



後味のよい物語です。




『世界で一番美しい宝石』

高2の映画同好会の少年、武宮一平。
メンバーは平野拓史、生田リュウの三名。

映画を撮るために
図書室の君とよばれる立花先輩という美少女に
主演を頼む。

でもあっさり断られる。

あまりに根気強く毎日通って粘ったら
本をさがしてくれたら・・・という交換条件を出される。


そのうち、彼女が演劇をやめてしまった理由や
目立つ生徒と地味な生徒・・・学校は誰のためにあるのか
などなど
さまざまな疑問に翻弄される。



この物語が
高校生主人公なだけあって
一番読みごたえもあって好きです。

一平の両親が
最初の物語の朋彦と美晴だったり
しかも、
朋彦は「友だちのため」にぜんそくの薬を開発する仕事をしていたり
なかなかステキな大人になっているような雰囲気が垣間見えて
不思議な気分になります。


評価
おもしろさ  4.8
お勧め度    中高生になら5
再読度    4.8



表紙がいかにも
女子中高生ターゲットという感じなんだけど
男子がよんでもいいんじゃないかと思います。





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2014/02/11 16:38 |   辻村深月COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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